松尾佐知子のやっぱりごはん(新連載・月2回掲載)まつお・さちこ 病院や学校で管理栄養士として働く。最近、「ひとりごはん旬レシピ」を出版(本紙五八四号で紹介)。十四年間、「学生新聞」に料理を連載してきました。
はじめまして。農家生まれの私は農作業をよく手伝った。酪農も養鶏もやっていたので、農家の苦労は知っているつもり。もう三十年以上も前のことだけど。 今回料理のコーナーを担当することで、「農民」を応援し、また日本の食文化を伝えていけたらいいなと思う。 今私の入っている新婦人(新日本婦人の会)では、「ごはんを食べよう。産直米の契約を増そう」と大キャンペーン中、なのになぜか会議はいつもパンをかじりながらだ。この矛盾に気づきながらも、私たちも含めて忙しすぎて、きちんと食事を作ることや食べることがむずかしくなった。でも今だからこそ、意識的に食事やごはんについて考えなければと思う。安全でおいしく、栄養が豊富でどんなおかずにも合う日本の主食ごはん。おにぎりや寿司、粥やお茶づけだってできる日本の主食米を、もっともっと好きになり愛したい。
平和を愛するからピースごはん<材料4人分>・ピースごはん 米 3カップ グリーンピース300g 塩 小さじ2 酒 大さじ3 ・沢煮椀 豚うすぎりのせんぎり100g、大根、人参、ごぼう、うど、葱、せりなどたっぷりめ だし汁4カップ、塩小さじ1、薄口醤油小さじ1、こしょう少々
今回はなんといっても「旬」のピースごはん。 さやから小さな赤ちゃんのような豆を取り出す感動は、平和を愛する者しかわからない。 むいた豆は皮が固くならないようにすぐ水につけ、さっと洗ってから水気を切り塩少々をからめておく。炊飯器に米と塩、酒を入れて水加減をし、スイッチを入れ、煮立つ前に豆を入れて炊きあげると豆の味もし、色もきれい。
汁ものは沢煮椀。季節の野菜をせんぎりにし、豚肉とだし汁で煮て塩と薄口しょうゆで味をつけた色どりがきれいな汁。
主菜はかつおのおさしみか、なまり節の煮つけがいいかな、春かぶの酢づけをつけてピースごはん献立のできあがり。
(新聞「農民」2003.5.12付)
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[2003年5月]
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