「農民」記事データベース20030519-586-03

輸入米陸揚げ現場をみる

横浜港


砕米をバラのままトラックに

 外国から輸入しているミニマム・アクセス米は年々増えつづけ、直近で年間七十七万トンに達しています。

 輸入米は海を渡り、「アメリカからだと横浜の港に着くのに二週間ちょっとかかる」(東京食糧事務所)といいます。

 東京食糧事務所横浜事務所が扱った輸入米は、十四契約年度(二〇〇二年四月〜二〇〇三年三月)で約八万トン。

 初夏のある日、横浜港の私設バース。横付けされた二万トン級の貨物運搬船から、次々と荷が降ろされていきます。精米三十キロ入りの袋を四十二個包んだスリムバッグが七パック、総量約八・八トンが、巨大なクレーンで吊り降ろされてトラックに積み込まれます(写真〈写真はありません〉)。

 荷を積んだトラックが出ると、すぐまた次のトラックが入ってきます。トラックに積まれた荷は、食糧事務所が委託している民間の営業倉庫へ。

 この日は、砕米がバラのままで陸揚げされました。船倉からバケットでつかみ上げられた真っ白な砕米が、トラックに円錐状に積み上げられていきます。「砕米をバラで扱っているのは、横浜だけ」だといいます。

 アメリカから一万四千トンの米を積んできたこの貨物船は、名古屋を回って横浜に着き、ここでは三日間で六千トンの加工用、援助用の米が降ろされました。

(新聞「農民」2003.5.19付)
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2003年5月

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