「農民」記事データベース20030519-586-12

茨城県西

菜の花まつり今年も大盛況

即席フラダンスに大喝采

関連/伝統の藤箕守ろう


 晴天に恵まれた五月五日、こどもの日。茨城県結城市江川大町で関東一円より五百人余が参加し、第五回菜の花まつりが開催されました。

 バンド演奏や腹話術、マジック、演歌、アコースティックギターの弾き語りに加え、今年の“呼び”は、フラダンス。結城市のグループ「レフア・レイ・アロハ」が本格的なステージを、県西農民センター女性部「わかばの会」も子ども二人を含めた六人が一夜漬けどころか即席漬け(?) のフラダンスをそれぞれ披露しました。(写真上〈写真はありません〉

 とくに「わかばの会」の若い二人は、緊張のあまり手が震え、フラダンスならぬ“フラフラダンス”。ところが、終わると「アンコール!」の大喝采。流れ出した同じメロディーにあわててもう一度ステージへ。「レフア・レイ・アロハ」が飛び入りでバックで盛り上げました。

 このほかヒューマン・ファーマーズのステージや、日頃のウップンを晴らす大声コンテストも催され大盛況でした。

 五百人の空腹を満たしたのは、カレーライス、焼きそば、焼き鳥、ホットドック等々。そしてこれまた「わかばの会」からは、なたね油であげた天ぷらが出されて、大好評でした。発刊間近の『菜の花応援隊』の著者、旭爪あかねさんも参加して、柏もち等も販売しました。

(茨城県西農民センター 久保 幸子)


千葉・八日市場

伝統の藤箕守ろう

おせん様のふじ祭り

 千葉県八日市場市木積(きずみ)地区の広場で五月三日、「おせん様のふじ祭り」が行われ、近郷・近在から大勢の人が参加しました。(写真下〈写真はありません〉

 この祭りは、木積地区の伝統民芸品「福箕」の考案者である加納おせんの供養と、フジの里の復活をめざして、三年前から地元の「福箕の里ふじの会」が主催しているもので、今年で三回目。

 「箕」は、穀類やチリなどをふるって選別したり、運んだりする農具の一種。地元では約三百年前、木積の娘おせんが、ふんだんにあった藤(とう)と篠竹を編み、丈夫で、使いやすい「箕」を考案したもの。しかしいま、この製造技術を持つ人は八十歳以上の高齢で、数人ほどしかいません。

(千葉 椎名 正男)

(新聞「農民」2003.5.19付)
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2003年5月

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