「農民」記事データベース20030519-586-06

りんごの防菌袋と「米政策」で県に要請

青森県農民連

関連/農林生協(筑波)に出店


 青森県農民連は四月二十八日、県のりんご果樹課と農産園芸課に対して、りんごの防菌袋と「米政策」についてそれぞれ要請、質問をしました。

 果実袋メーカーに対する農水省の行政指導では、農家や生産団体の問い合わせがあれば、防菌袋に使用している農薬の種類と残留を答えることになっています。しかし、このような行政指導があることすら農家は知らないし、万が一、無登録農薬をしみこませた防菌袋を使用して痕跡でも出れば、有袋りんごへの打撃は計り知れません。

 県として知りうる限りの情報を集めて公表することを求めたのに対して、りんご果樹課は、袋の購入時期に間に合わせて、公表することを約束しました。

 当初、りんご果樹課は「昨年の無登録農薬問題があったあとだから、果実袋メーカーがあえて無登録農薬を使用することはありえない」と、騒ぎが大きくなることを心配しているようでした。しかし、二月から国、県が調査をはじめ、大手果実袋メーカー八社、県内の製袋業者との折衝をおこなっているのに、防菌袋の消費者である農家だけが知らされていません。

 「昨年の無登録農薬問題では、すべての生産者から誓約書までとったのだから、果実袋メーカーからも農薬の種類を問い合わせて県が公表、周知徹底すべき」「袋に使われた農薬がりんごの適用農薬かどうかもふくめ、やはり県が周知徹底をはかる必要がある」と話しました。

 米政策については、「担い手経営安定対策」の対象農家が県内にどのくらいいるのか質したのに対して、四ヘクタール以上の農家はわずか七%、二十ヘクタール以上の集落営農は一つもないことが明らかになりました。

(青森県農民連 須藤宏)


農林生協(筑波)に出店

茨城県南農民組合女性部

 全農林労働組合筑波地方本部の旗びらきとメーデー前夜祭に伝統食の料理を提供していただいた茨城県南農民組合女性部が四月十六日、農林生協筑波売店に、産直農産物の店を出しました。

 産直の品目は、無農薬の飼料、抗生物質不使用の平飼いの卵、手作りこんにゃく、小松菜などなど、どれも農民組合のみなさんが無農薬・減農薬で育てた農産物です。

 面白い品目では「リーキ(西洋ネギ・仏名ポワロ)」なども出され、早速、外国人が買っていきました。平飼い卵は一パック四百円と少々高めですが、生で食べても安心と買い求める人が多く、一時間ほどで売り切れ。手作りこんにゃくも大好評で、あっといいう間になくなりました。

 育て方やこだわりなどお客さんとの会話もはずんで、同組合の市川さんと鎌賀さんは「地元の人に安全なものづくりをしている農家がいることが宣伝できたし、それを応援してくれる人がいることがわかって、出店してよかった」、「安全な旬の農産物を届けたい」と張り切っています。

 五月十四日に出店したのにつづき、次回は五月二十日です。お楽しみに。

(全農林筑波地方本部機関紙「つくば」より)

(新聞「農民」2003.5.19付)
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2003年5月

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