2007年12月
■2007年12月17・24日(第809号)
- がんばれば政治動かせる/食糧主権の確立めざそう
- 「がんばって運動すれば、政治を動かせる」―10月から全国津々浦々で共同行動を繰り広げてきた全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は12月6日、グリーンウエーブ(食糧の波)の中央集結行動に取り組み、全国から生産者、消費者、労働者など150人余りが参加。韓国から農民会総連合のパク・キビョンさん(釜慶農民連盟政策委員長)も参加して、秋の行動の成果を持ち寄り交流しながら、いっそうの運動の前進を固めあいました。
- モー 我慢できない/海外は乳価が軒並み高騰なのに日本は生産者価格すえ置きなど経営困難
- 日本最大の酪農地帯、北海道釧路・根室地域で12月2日、農民連釧根地区協議会が主催して、標茶(しべちゃ)町で「酪農危機突破集会」が開かれ、当初の予定を大幅に上回る130人余りが参加しました。
- 税金の手びき・ノートできました
- 08年版の「確定申告の手びき」と「農業収入・支出記帳簿(税金ノート)」ができあがりました。今度の「手びき」「記帳簿」は、ひと味ちがいます。
- 農のこころ
- 雪早し抱かれて来る菜の一把(わ)
- 米軍の戦争司令部ノー/学校給食に地元農作物を
- 米軍キャンプを抱える神奈川県座間市で、「戦争司令部ノー 爆音も原子力空母もゴメンだ! 12・2首都圏大集会」が開かれ、約1万3000人が「米軍基地はいらない」の怒りの声をとどろかせました。
- 還暦を迎えた農協法
- 1947年11月に農業協同組合法が制定されてから、今年でちょうど60周年の還暦を迎えました。
- 演劇/旭爪あかね「風車の見える丘」
- 作家・旭爪あかねさんの「風車の見える丘」が、東京の劇団「平石耕一事務所」の第13回公演で上演されます。
- 大地の恵みが勢ぞろい/いっぱい採っていっぱい食べた 車イスでミカン狩り
- 食糧・農業と国民の健康を守る神奈川会議(食農健神奈川会議)は12月1日、横浜市の横浜市従会館で19回目となる収穫祭を開き、農家、消費者、労働者らが交流を楽しみました。
- 大好き青空市に1500人 ゆっくり見て楽しんで/飛鳥の秋 ワインに染まる
- 茨城・阿見町さやわかセンター隣接広場で11月25日、「あみ・大好き青空市」が開かれ、地域住民ら1500人余が訪れました。
- 旬の味
- 国会で、海上自衛隊をインド洋に再派遣する新テロ特措法案が審議されている。政府・与党は、軍事費利権にむらがる政官財の疑惑をそのままに、アメリカの対テロ戦争支援に全力をあげている
■2007年12月10日(第808号)
- 大盛況だった初の大見本市2007
- 「輸入農産物に対抗して、国産の『安全・安心』な農畜産物や加工品を展示・紹介し、販路拡大につなげよう」―農民連ふるさとネットワーク、農民連、日本販売農業協同組合連合会(日販連)が主催して、初めての大見本市2007が11月1日、東京・大田区の産業プラザ大展示ホールで開かれました。農水省と茨城県、自治体問題研究所が後援、農業農協問題研究所と全国食健連が協賛しました。
- 天高く政治動かすムシロ旗
- 「米1俵6500円じゃ、タダ働きの上に大赤字だ」「輸入飼料がトンあたり15000円も値上がりした。飼えば食わせねばなんねえから、6月から子牛を入れてない」「せっかく麦作の集落営農を立ち上げたのに、助成金の支払いが遅くて経費も払えない」など、各地で悲鳴が上がっています。
- 広げよう9条の輪
- 「九条の会」の全国交流集会が11月24日、都内で開かれ、若者から高齢者まで1020人が参加。12の分科会・分散会で各地の取り組みを熱心に交流しました。
- 農のこころ
- 冬帽を目深に次男農を継ぐ
- NHKテレビ「どうする山形の食と農」/庄内産直センター(佐藤光雄専務理事)が登場
- 11月2日にNHK総合テレビで放映された番組「やまがたスペシャル 進む国際化・どうする山形の食と農」に、農民連の庄内産直センターが紹介されました。センター専務理事の佐藤光雄さんが、産直センターの取り組みや消費者との交流の模様を語りました。
- がんばる姿が次代を切り開く/市町村・農協からの賛同ひろがる
- 第23回東北農民運動交流集会が11月22、23の両日、山形県上山市で開かれ、東北6県から120人が参加しました。上山市長の横戸長兵衛さんと生協共立社の赤城正裕さんが歓迎のあいさつ、米沢市出身の脚本家、高橋正圀さんが「次の農業ドラマを模索しながら」と題して記念講演しました。
- いい物と出会えた!
- 大見本市には、出展側・来訪者あわせて800人以上が参加。活発に情報を交換し商談などが行われました。参加者の感想を紹介します。
- にぎやかに、お米屋さんで収穫祭
- 農民連ふるさとネットワークは、11月24日(埼玉県越谷市・玄米工房北越谷本店)、25日(埼玉県草加市・いなほや飯塚商店)、お米屋さんの収穫祭を開きました。農民連のお米を扱う米屋さん店頭での交流イベントです。両日ともポカポカ陽気に恵まれて、餅つき、野菜の直売などにぎやかな1日となりました。
- 読者からのお便り/蜂屋柿晩霜にやられ生柿50%しか
- 世論を動かしている「農民」記事/人間の理不尽な行動で気象狂う/西田町鬼生田弁でしゃべると…/古米を精米したとしか思えない/米を大切な主食と考えるには…/あまりに安い米代金にびっくり
- 本の紹介/中野一新・岡田知弘編 グローバリゼーションと世界の農業
- この本は、京都大学名誉教授の中野一新さんが京都大学を退官されるのを記念して、中野さんが主宰する現代農政研究会のメンバーが企画したもの。
- 作る喜びや苦労を出し合い/地元米100%を学校給食に
- 奈良県農民連北和センター(天理市)では11月11日、自分の作った農産物を持ち寄って「収穫交流祭」を今年初めて開きました。
- 日本の農家の取り組み学びたい
- 韓国の釜山、慶州南部の農民会・女性農民会の農家17人(うち女性は5人)が、11月20日から24日まで来日し、農民連(千葉・神奈川)や食健連と懇談したほか、食品分析センターを視察。「大見本市」にも参加して交流を深めました。
- ふるさとネット ワクワクだより
- 古来より、1年の健康は春の七草がゆから。正月7日の朝、7種の野菜がゆを食べて、無病息災を祈り祝ってきました。お正月に食べ過ぎた胃腸をいたわる、先人の知恵のようです。
- 笑いと涙、感動がつまった 農業ドラマを書きたい/今夜は煮もの
- 11月22日に開かれた東北農民運動交流集会で、脚本家の高橋正圀(まさくに)さんが「次の農業ドラマを模索しながら」と題して講演しました。その一部を紹介します。
- 旬の味
- 今年の東北の作況指数は101で、ほぼ平年並みという。いつもなら、米代金が家族一人ひとりに少しずつでもめぐっていくのだが、今年の農村は沈んでいる
■2007年12月3日(第807号)
- 米つくって、メシくえねぇ(1/2)/(2/2)
- 「作れば作るほど赤字になるような農政に、わが会津の農民たちがついに立ち上がり、じつに壮観でした。のぼり旗、ムシロ旗をなびかせて行進する誇らしげな顔、顔、顔。農民魂に胸が熱くなりました」―こう話してくれたのは、集会に参加した福島県喜多方市の田中和加子さん。
- 低い自給率 食料は大丈夫?/社会保障のため消費税増税ペテンだ
- 全国の消費者団体などが一堂に会する全国消費者大会(第46回)が11月20日、東京・渋谷区で開催され、「私たちの食料は大丈夫?」と題した食の分科会が開かれました。パネリストは、東京大学大学院教授の鈴木宣弘さん、元明治大学教授の北出俊昭さん、市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐さん。
- 税金相談員養成で学習会/農民連に税金相談してほんとうによかった
- 兵庫農民連は11月10日、農民連税金対策部長の坪井貞夫さんを講師に税金学習会を行いました。税金相談員の養成を目的に行ったもので、全県から15人が参加しました。
- 農のこころ
- 真直に引き真直の大根抜く
- 食の安全・安心・安定を考える
- 東京食健連は11月17日、食と農のシンポジウム―「これからの日本の『食と農』を考える〜安心・安全・安定な食を創るために〜」を開き、20団体から46人が参加しました。
- 消費者が生産者にできることは?
- 米屋さんなど米穀業界にかかわる若手の後継者集団、若い米屋の会(略称・若米会)の11回目の例会が横浜市内で開かれ、秋田、新潟、静岡などから約20人が参加、意見交換して交流を深めました。
- タイ・中国 FTA前倒し
- ASEAN(東南アジア諸国連合)10カ国と中国の間では、世界最大規模といわれるASEAN―中国FTA(ACFTA)が2002年11月に「枠組み協定」の形で締結されています。
- 私たちの食べる権利奪うな/自国のGM作物情勢語る
- 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは11月17日、東京・千代田区で「ストップ!遺伝子組み換え作物拡大緊急集会」を開き、消費者、市民ら200人が参加しました。
- 女子大生が野菜特売
- 東京・町田市の大妻女子大学で11月3、4の両日、恒例の大学祭「多摩祭」が開かれ、今年も東京農民連町田支部が地元産の野菜を出店しました。また、大妻女子大助教授だった姉歯暁さんが今年から移った駒澤大学の男子学生も参加し、販売に加わりました。
- 旬の味
- これまでの農業政策についてご意見をいただきたいと、盛んに農水省や国会議員が訪れる。そして「輸入農産物に対抗しながら輸出できるような強い農家を応援します。その他の農家は直接支払い制度や農地・水・環境保全対策事業を用意しております」と説明する
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