「農民」記事データベース20071224-809-05

米軍の戦争司令部ノー

神奈川・座間12・2大集会に1万3000人

関連/学校給食に地元農作物を


連帯して反対のノロシさらに

 米軍キャンプを抱える神奈川県座間市で、「戦争司令部ノー 爆音も原子力空母もゴメンだ! 12・2首都圏大集会」が開かれ、約一万三千人が「米軍基地はいらない」の怒りの声をとどろかせました。(写真〈写真はありません〉

 アトラクションではうたごえ合唱、青年のリレートーク、建設労連の青年による寸劇などで会場を沸かせました。

 日本共産党の志位和夫委員長が情勢報告。座間をはじめ、沖縄・名護、山口・岩国などで「米軍基地ノー」の自治体・住民ぐるみのたたかいが広がっていることを紹介し、「連帯して米軍再編反対のたたかいを前進させよう」と呼びかけました。

 沖縄、岩国、横須賀からの連帯のあいさつに続き、座間市住民の小塚忠さんが「米軍基地が縦横無尽に造られる現状は正しいことだとは思えない。みなさんのたたかいを心から支持したい」とのべました。

 集会には、神奈川の笠間城治郎・綾瀬市長、大木哲・大和市長、内野優・海老名市長、加山俊夫・相模原市長、稲垣稔・相模原市議会議長、沖縄の伊波洋一・宜野湾市長からメッセージが寄せられ、紹介されました。

 最後に「私たちが、市長を先頭に、こころをひとつにしてがんばっているかぎり、この新司令部移転は絶対に完了できません。日本の平和のために、子々孫々のために、力を合わせて、がんばりましょう」とのアピールを満場の拍手で確認。二コースに分かれてデモ行進をしました。

 集会には、地元の農民連も参加。農民組合神奈川県連合会の遠藤伴雄事務局長は「爆音のない平和な環境で農業を続けたいというのが農家の気持ち。畑に飛行機の燃料がまき散らされるなど、被害を受けています。一日も早く撤去させたい」と話していました。


学校給食に地元農作物を

兵庫のグリーンウエーブ

各地で宣伝・要請行動・学習会

 〇七兵庫グリーンウエーブ実行委員会は、今年も宣伝や要請、学習会を行いました。

 宣伝では、十一月二十日早朝に神戸市役所と県庁前で、二十二日の昼休み時間にはJR元町駅前で行い、「訴え」と食健連のチラシを配布しました。

 要請では、二十日に神戸市教育委員会と神戸市産業課に学校給食と農業問題で、二十二日には兵庫県農林水産部に農業問題で、二十七日に県体育協会に学校給食で、それぞれ要請を行いました。

 特に学校給食問題では、「安全に不安がある外国産はやめ、地元農家と契約栽培などで市内産、県内産にきりかえるべきではないか」と要請。また神戸市での中学校給食の実施は「研究中」との回答に、早期に実現するよう強く要請しました。

 交渉の中で、米はすべて、兵庫県産を使用していることや、神戸市内ではキャベツやハクサイなど九品目の野菜は四四%が神戸産ですが、「量的にまかなえないグリーンピースやブロッコリーなどはタイやメキシコなどの輸入冷凍ものを使っている」との回答もありました。

 二十四日は神戸市内で、神戸商船大学名誉教授の西川栄一さんを講師に、「どうなる日本の食料と農業―『地球温暖化・気候変動問題と世界の食料』」と題して学習会を行いました。(写真〈写真はありません〉

 西川さんは、気候変動と災害発生や大豆、小麦の生産量の変化、日本の食料生産需給の動向と高まるリスクについて説明しました。そして人類の歴史の中で、「そもそも技術は、食料を手にいれることを目的に発展してきた。食料産業は、ほかのいかなる産業よりも優先すべきものだ」と強調しました。

(兵庫農民連 上野信行)

(新聞「農民」2007.12.17・24付)
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2007年12月

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