作る喜びや苦労を出し合い奈良県農民連北和センター 収穫交流祭
持ち寄った自慢の作物で腕ふるう奈良県農民連北和センター(天理市)では十一月十一日、自分の作った農産物を持ち寄って「収穫交流祭」を今年初めて開きました。(写真〈写真はありません〉)テーブルにズラリ並んだ手作り料理は「かんぴょうとホウレンソウの巻寿司」「新米の赤飯」「チンゲンサイのあんかけ」「豚汁」「スイートポテト」など十品以上。どれも畑から収穫したばかりの野菜を使い、組合員が腕をふるいました。 まずは、青空の下でモチつき大会。ヨモギ、アンコ、きなこなど、つきたてのおモチができあがりました。 続いてお米の品評会。自慢の新米を全員で投票します。グランプリ(優勝)はお米づくりのベテラン、堀内正弘さん。二位は、十年以上無農薬米を作っている吉川平一さんが獲得しました。 交流会では、それぞれの農産物や加工品を手に、作る喜びや苦労も発表しあいました。組合員仲間と開いている朝市からかけつけた片山しげ子さんは、梅干しやジャム、モチなどの加工所をつくって販売しています。「田んぼのど真ん中という立地でも、新鮮な野菜や加工品を求めて地域の人たちが買い物にきてくれます」と意欲的な取り組みを報告しました。 退職後に農業を本格的に始めた組合員の発言も参加者を励ましました。吉田さん夫婦は、ご主人の正弘さんの育てたサツマイモなどを妻の由美子さんがお菓子に加工しています。野菜作りにがんばっている山口弘司さんは「常設の農民連の直売所もぜひ実現したい」と夢を語りました。 また、組合員同士の結婚第一号となった乾嘉一さんと由紀さんには、おそろいのツナギがプレゼントされ、参加者から「ええ嫁さんや、がんばってや」と、祝福と期待の歓声が飛び交いました。 最後に、役員の山上浩功さんが「農業は厳しいですが、楽しみながら少しでも農業を長く続けられるよう、お互い励ましあってがんばりましょう」と締めくくり、“楽しいセンター活動”を強調しました。まさに、みんなで希望をかなえていく楽しさを実感できた一日でした。 (奈良県農民連 森口いち代)
地元米100%を学校給食に埼玉農民連春日部支部 “来年度からも”と市交渉“3学期は使用決定ずみ”と市側埼玉農民連春日部支部(白石一夫支部長)は十一月十六日、春日部市の農政課、教育委員会、学校給食会、農協など学校給食関係者と会い、春日部産の米を一〇〇%学校給食に供給できるルートをつくるよう要望し、交渉しました。(写真〈写真はありません〉)春日部市の米飯給食は、現在週三回、年間約三千俵(約十八万キログラム)を使っています。そのうち春日部産の米は千俵。 交渉で、白石支部長らは「市内で作っている米は、給食へ供給できる分が十分にある。ぜひ一〇〇%、使ってほしい」「農民連は、給食用のお米を一〇〇%確保できるように『学校給食米春日部出荷組合』(仮称)を立ち上げ、生産者を組織する。子どもたちに良質で安心できる地元のおいしいお米を安定的に供給したい。関係者の協力をお願いしたい」などとのべ、地元産野菜なども供給できるルートをつくるよう要望しました。 市農政課の担当者は「来年一月から三月まで、全量春日部産のお米を使うことにしている」と説明。参加者は「来年度からも春日部産米を供給できるように努力してほしい。協力する」と申し出ました。 (埼玉・春日部楽農倶楽部 西村正昭)
(新聞「農民」2007.12.10付)
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[2007年12月]
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