「農民」記事データベース20071210-808-06

がんばる姿が次代を切り開く

東北農民運動交流集会

関連/市町村・農協からの賛同ひろがる


 第二十三回東北農民運動交流集会が十一月二十二、二十三の両日、山形県上山市で開かれ、東北六県から百二十人が参加しました(写真〈写真はありません〉)。上山市長の横戸長兵衛さんと生協共立社の赤城正裕さんが歓迎のあいさつ、米沢市出身の脚本家、高橋正圀さんが「次の農業ドラマを模索しながら」と題して記念講演しました。(講演内容は8面に掲載)

 集会では、農民連副会長の根本敬さんが、「農民連のなかで、女性たちがおおいに活躍しなければ飛躍はない。そして若い担い手にどうやってつないでいくか。がんばる姿があれば、必ず次代を切り開く大きな力になる。おおいに学んで明日へのエネルギーにしよう」と呼びかけました。

 このあと、青森から「国保税・住民税減免、サラ金対策の取り組み」、岩手から「多様な要求に応えた女性部の活動の経験」、秋田から「ソバの生産・販売を通じた地域おこしの経験」、宮城から「韓国農民会・女性農民会との交流」、山形から「田んぼの生きもの調査」、福島から「“ゆいまある”の担い手づくりの取り組み」について、それぞれ豊かな実践活動が報告されました。

 また二日目には、「米価をめぐる取り組み」「暮らしと税金」「地産地消と地域づくり」の三つの分科会が開かれました。このうち、米価の分科会では、「秋田・大潟村の米農家が農地を売りに出した」など、東北各地の米どころから米価暴落の影響が報告され、この間の農民連の運動で政府に「緊急対策」をとらせたことが強調されました。そして「世論の広がりと運動なくして展望は開けない。労働者・消費者と連携して、農と食を守る運動をおおいに広げよう」などの発言が相次ぎました。


政府への八項目の要請

市町村・農協からの賛同ひろがる

岩手食健連

 岩手県食健連(国民の食糧と健康を守る岩手県連絡会)は十一月六日から十三日まで、岩手県内の全市町村・農協への要請を行いました。

 食料自給率の向上など八項目にわたる「政府への要請」に対する賛同を求めながら、首長や農協組合長などと対話。訪問先では「低米価で、法人・集落営農組織も一年目から困難になってきた」「品目横断対策といっているが、三品目で何が横断だ。渡ることもできない」と、農政に対する怒りの声が相次ぎました。

 また県北・沿岸部の自治体では、農協合併に伴う負債整理が深刻化しているという実態が、農協役員などから語られました。

 これらの取り組みを通して、十一月二十八日現在で三十五市町村中十五市町村、十六農協中十五農協から賛同が寄せられています。岩手県食健連ではこれらの結果をうけ、県に対しても要請を行う予定です。

(岩手県農民連 岡田現三)

(新聞「農民」2007.12.10付)
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2007年12月

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