「農民」記事データベース20071210-808-02

天高く政治動かすムシロ旗

各地でトラクター・軽トラ連ねてデモ、集会


農の危機打ち破ろう

群馬農民連 意気高く集会

 「米一俵六千五百円じゃ、タダ働きの上に大赤字だ」「輸入飼料がトンあたり一万五千円も値上がりした。飼えば食わせねばなんねえから、六月から子牛を入れてない」「せっかく麦作の集落営農を立ち上げたのに、助成金の支払いが遅くて経費も払えない」など、各地で悲鳴が上がっています。

 群馬農民連は、この危機的状況を打開しようと、十一月二十七日、「このままでは農業を続けられない。群馬から日本から、農業をなくすな! 軽トラパレード」を決行しました。(写真上〈写真はありません〉

 出発前の決起集会では、井上健太郎会長が「力を合わせてこの危機を突破しよう」と訴え、全県から結集した軽トラ十九台、宣伝カー二台、総勢二十六人が、“赤城下ろし”の風が激しく吹き荒れる中、ムシロ旗をなびかせて、前橋市内を一時間半にわたって行進しました。五穀豊穣を願う本物の雪だるまや、牧草ロールを積んだ軽トラが花を添え、沿道や行き交う車からも手が振られました。

 パレード終了後、代表が県庁を訪問。対応した農政部長、同副部長などに「集会決議」を手渡し、飼料代への緊急補てん措置や品目横断対策中止、米価下落の緊急対策などを要請しました。

 県側は「国の食と農をどうするかは死活問題だ。できる限り、みなさんの要請を国に訴えていく」と答えました。

(群馬県農民連 目黒奈美子)


村あげ危機突破大会

長野・松川村 予測上回る参加

 長野県安曇野にある松川村は、県内有数の水田地帯。松川村農民組合(組合長・佐山嵩)は十一月二十三日、「みんなで守ろう、日本の農業―農業危機突破大会」を開き、「米価暴落、百姓をつぶすな」などののぼり旗を立てて、トラクター・軽トラデモでアピールしました。(写真下〈写真はありません〉

 快晴のもと、会場には舞台を囲んでムシロ旗や色とりどりのプラカードを付けたトラクター十台と軽トラック二十台が並び、壮観そのもの。

 集会は、当初の予定を超えて六十人ほどが参加。村長、農民連、食健連のあいさつに続き、議長、農協、農業委員会のメッセージがあり、「米価下落に歯止めをかけ、生産費を補償せよ」との大会宣言をあげたあと、パレードに入りました。

 北アルプスは、雪がきらきらと輝き、十一キロの農道を行くパレードに、村民から惜しみない拍手が送られました。

(長野県農民連 宮田耕治)

(新聞「農民」2007.12.10付)
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2007年12月

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