「農民」記事データベース20071210-808-07

農民連ふるさとネットワーク大見本市

いい物と出会えた!

国産・新鮮・安全…がズラリ

関連/大盛況だった初の大見本市2007
  /いい物と出会えた!

 大見本市には、出展側・来訪者あわせて八百人以上が参加。活発に情報を交換し商談などが行われました。参加者の感想を紹介します。


出展者・来訪者のみなさんにお聞きしました

 街中に農家の直売所作ろう

 駅内などで野菜の直売などをしているファーマーズマーケット、(株)ヴェルジェの東幸治さん 農家の直売所のようなものを、街中でできないかと考えています。「おいしくて安心」に加えて、もっと個性を打ち出せるもの、そういう物を生産している地域を探しているところです。

 この見本市は、とてもおもしろい。どこでどういう物をつくっているかがわかるし、農家のこだわりに触れることもできました。

 こだわり農家を探していた

 サイボクハム(埼玉種畜牧場)の楽農ひろば店長、千葉公郎さん JASの有機認証表示のできる農産物を探しに来ました。「安心・安全」なものづくりは、私たちの畜産加工品(ソーセージ・ハム)づくりと同じで、この見本市の姿勢ととても重なるところがあります。

 こだわりがあって、生産者の顔が見えるものを仕入れたいと思っていますが、こだわってつくっている農家をどうやって探したらいいのかと思っていたところでした。だから、この見本市はとてもためになりました。ぜひ、ここでわかった産地と直接話し合って、今後につなげていきたい。

 ジャガ・玉リレーに期待する

 京都・くりくま保育園の栄養士さんと調理師さん 農民連さんのつくった農産物なら安心できるし信頼できるので、期待して来ました。小さな保育園ですが、食教育に力を入れています。今の子どもたちのアレルギーはますます複雑になっています。この見本市は、自分たちでものを見て、生産者の顔をみることができるのでとても良いと思いました。

 特に、ジャガイモ・タマネギ・ニンジンの産地リレーには期待しています。給食で使う根菜類は、旬でない時に頼むと品質が悪くなるのが悩みでした。産地によって、こんなに品種や旬のバリエーションがあるんですね。このリレーがあれば、年間通して安心・安全で旬の物が取り寄せられます。

 安心・安全な生産物に自身ある

 国内に流通しているウズラ卵の三分の一を出荷している愛知・豊橋養鶉農業協同組合の木村政雄さん 中国産ウズラ卵から抗生物質が検出され、それまでは輸入物と同一の土俵で価格競争していた国内産が見直されて、価格も輸入ものと国産が分けて設定されるようになりました。

 殻むきや水煮など加工も含めて、生産物の衛生基準には自信があります。食料自給率を上げるためにも、安全・安心な物を市場に出していくことで、農家を守っていきたい。

 特色ある農産物に出会えた

 大手スーパーなどに野菜を卸している(株)東京フードの塚越将童さん 取引先の高級スーパー(紀伊国屋)に行ったときに、この見本市のチラシを見て来ました。ところがチラシをなくしてしまい、別の取引先から教えてもらい、ようやく来ることができました。

 苦労して来た甲斐がありました。地方の特色ある農産物を探していますが、ここでそういう物に出合えました。超有名な産地でなくてもいいので、物が良くてこだわって作っていて、さらに安ければ。

 全国の産地の品物が見られて、生産者とも話ができてとても良かった。こういう企画は、多くの人が求めているのではないでしょうか。

 JAとして初めて参加した

 鹿児島・JAいぶすきの山脇孝之さん 鹿児島農民連から参加の要請があって来てみました。こういう催しにJAとして参加するのは初めてで、ほかの物産展などを参考にしながら手探りで参加しました。

 これまで市場流通がほとんどでしたが、今後は産直などにも事業を広げていきたいと思っています。この見本市がそのきっかけになればと考えています。

(新聞「農民」2007.12.10付)
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2007年12月

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