読者からのお便り
世論を動かしている「農民」記事長野県 北原 綾子新聞「農民」の読者は、まだまだ少数かもしれないけれど、影響力は大きいなぁとつくづく思います。長いこと読んでいると、「農民」に出てくる各地の取り組みが、いつの間にか、世論になっていることが、よくあります。消費者ニーズに敏感なんだろうなぁ。ただ作るだけでなく、いろんなアイデアもなかなかすばらしい。底辺で世論を動かしているのなら、もっと会員や読者が増えてもよい気はするけど、なぜだろうなぁ。 （伊那市）
人間の理不尽な行動で気象狂う奈良県 阿波角 整治今夏は、異常な暑さが遅くまで続きました。夏の前半はむしろ冷夏だった記憶がありますが、今日は、11月としては異常に多い雪だとか…。地球温暖化がいわれるなか、異常な寒波や台風（サイクロン）など異常気象が伝えられています。農家の方にとって、天気は最も気をつかわれることと思いますが、人間の理不尽な数々の行動が、自然現象である天気を狂わしているのではないでしょうか。 （奈良市）
西田町鬼生田弁でしゃべると…福島県 仁井田ミヨ子西田町鬼生田（おにゅうだ）弁で…。「イヤイヤ今日はゴイラ（にわかに）寒くなったナイ（ね）。キンノ（きのう）、オトトイまでは、ヌク（暖か）かったのに！ そんじぇも（それでも）ハダイモ（里芋）掘っちまったからよかった。こういう日は、コタツにケツキリ（尻ごと）、潜ってからだ休める方が、一番だワイ。75歳にもなってカゼでもひいたら、モトもコもネーから」徳取ンネ！ （郡山市）
古米を精米したとしか思えない兵庫県 上野 有治兵庫県農民連から「産直米」の新米が届くようになりました。一方スーパーには新米が山と積まれています。 それなりの価格もありますが、10キロ3000円、4000円というのがあります。5キロで1500円です。新米がこの値段で売られています。 そして10キロが3000円の「新米」には、袋の表には「店長おすすめ品」として「19年産精米」と書いてあります。裏面には「産地 複数原料米（国内産）」「使用割合100％」とあります。 どう考えても「複数原料米」は「古米を今年精米した」に見えます。 こんな変な心配をしなくてもよいのですが…。 （神戸市須磨区）
米を大切な主食と考えるには…富山県 大江 幸代お米は、作る側のことも大事ですが、いま食べなくなっていることに、もっと視点を置くことが大切に思います。スーパーには必ずパン屋さんが入っています。アメリカの思惑どおりに、私たちの胃袋は変えられてしまいました。米の需要が増えて、大切な主食であることを認識する方向に持っていくには、どうしたらいいのでしょうか。 （高岡市）
あまりに安い米代金にびっくり岩手県 今野 春福米農家で42袋出荷しました。ＪＡからの米代金があまりにも安いので驚いています。1袋5000円にならないのです。来年の作付けを考えています。もうやっていけません。飯米農家になろうかなぁとも思ったりします。（奥州市）
蜂屋柿晩霜にやられ生柿50％しか岐阜・美濃加茂市今年も蜂屋柿を干しました。（写真〈写真はありません〉）晩霜にやられて生柿が不足、五〇％しかない状況でみんな困っています。 人間のエゴで地球が大変なことになり、いろいろな自然災害が起こっており、この厳しさを味わった一年でした。生柿の買い入れに飛び回り、最低限の量を集めました。 美濃加茂市の堂上蜂屋柿は、「食の世界遺産」（イタリアのスローフード協会による“味の箱舟”認定制度）として岐阜県では初めて認定され、市長と振興会の会長がイタリアまで出かけて認証状をもらってきました。 これにこたえようと、振興会の会員はがんばっていましたが、自然災害の前にはどうすることもできません。それでも来年に向けてがんばっています｡ （岐阜農民連 岩田昭）
（新聞「農民」2007.12.10付）
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［2007年12月］
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