「農民」記事データベース20071203-807-11

旬の味


 これまでの農業政策についてご意見をいただきたいと、盛んに農水省や国会議員が訪れる。そして「輸入農産物に対抗しながら輸出できるような強い農家を応援します。その他の農家は直接支払い制度や農地・水・環境保全対策事業を用意しております」と説明する▼しかし、現場といっこうにかみ合わない議論に消耗すら感じた。ごくわずかの米を輸出する影で、どれだけの農産物が輸入されているのか。その結果、耕作を放棄せざるを得ない農家が増え、制度や事業そのものが年々維持できなくなってきている▼そんな中、まちづくりをテーマにいろんな市民が参加をしてワークショップが開催された。議論の中で生まれたコンセプトは、「いのち癒やされるまち」「健康・環境・交流」、そして「じぶんたちが愛せるまち」―そんなまちそのものが、ブランドとして評価されるという考えがまとめられた▼基幹産業である農業が自然や景観に生かされる、そういう新しいまちづくり政策が市民の中に生まれつつあるのも事実だ。

(畑)

(新聞「農民」2007.12.3付)
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2007年12月

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