低米価・大幅減収・怒りの行動米つくって、メシくえねぇ(1/2)会津
のぼり旗・ムシロ旗なびかせて、トラクター9台・軽トラ24台行進「作れば作るほど赤字になるような農政に、わが会津の農民たちがついに立ち上がり、じつに壮観でした。のぼり旗、ムシロ旗をなびかせて行進する誇らしげな顔、顔、顔。農民魂に胸が熱くなりました」―こう話してくれたのは、集会に参加した福島県喜多方市の田中和加子さん。十一月十六日、「米つくって、メシくえねぇ」と書かれたムシロ旗が、九台のトラクターと二十四台の軽トラックのキャビンにしっかりとひもでくくられ、飯豊山から吹く初冬の風に揺れています。それは、まさに会津の農民たちの決意そのものです。 「低米価、大幅減収、怒りの会津行動」の隊列が、宣伝カーを先頭に動き出すと、行き交う車の運転手も笑顔で応え、観光に来ていた外国人が親指を突き立てて声援を送り、市役所の駐車場にトラクターと軽トラックが埋め尽くすと、どこからともなく拍手がわき起こってきました。 会津農民連会長の佐藤弘之さんが市の農政課長とJAあいづ飯豊の組合長に「地域農業をまもり、国民食糧の安定確保を求める要請書」を渡しました。JAあいづ飯豊では、組合長はじめ二十数人の職員が「道路に出て拍手で迎えっぺ」と待ちかまえ、組合長の「会津農民連のみなさんを拍手で送りましょう」の声に、職員全員が立って拍手がわき起こりました。 最後の決起集会には、労働者や女性など五十人を超える参加で、「画期的だな」「すごいわね」の声が飛びかいます。角田益子さんは「米は安い方がいいと思っていましたが、農民の思いを聞いて私たち消費者も行動しなきゃダメだと思いました」と語ると、会場が拍手に包まれました。 (福島県農民連 根本敬)
(新聞「農民」2007.12.3付)
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[2007年12月]
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