「農民」記事データベース20071203-807-07

消費者が生産者にできることは?

横浜 若い米屋の会が例会


秋田・新潟・静岡などから20人 活発に意見交換

 米屋さんなど米穀業界にかかわる若手の後継者集団、若い米屋の会(略称・若米会)の十一回目の例会が横浜市内で開かれ、秋田、新潟、静岡などから約二十人が参加、意見交換して交流を深めました。(写真〈写真はありません〉

 この日の例会では、米価下落という異常な現状をうけて、活発な情報交換や“消費者が生産者にできること、生産者が消費者にできることはなにか”などをテーマに、四つのグループに分かれて議論した後、グループごとに発表し、つっこんだ意見交換が行われました。

 生産地のグループからは、「今の状況ではとても再生産できない。我慢くらべの状態だ」との報告が…。「こうしたなかでも、スーパーなどの安売りとは違う米づくりで、消費者に産地の良さをまるごと伝えていきたい。そのためにも、常に消費者と接している米屋さんと連携を深めたい」と要望が出されました。

 また米屋さんなど販売グループからは「消費者は食料自給率など意識していない。なぜ米価が下がるのか、なぜ自給率が低いのか、売る側から知らせていかなければ」との意見や、「売り上げの一部を農家にキャッシュバックしてはどうか」などの提案も出されました。

 農民連会員で山形・鶴岡市から参加した米生産者の渡部啓(ひらき)さんは「農協は肥料や農薬をどう使うか営農指導しているが、農民連はイネの生育にあわせた米づくりを指導している。そういうこともぜひ知ってほしい」と話しました。

 参加者はその後、植物ゲノムセンターが開発した「恋しぐれ」や、「ハツシモ」「めんこいな」など六つの銘柄のごはんを食べくらべ、食味や硬さ、どういう料理に適しているかなどを交流しました。

(新聞「農民」2007.12.3付)
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2007年12月

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