消費者が生産者にできることは?横浜 若い米屋の会が例会
秋田・新潟・静岡などから20人 活発に意見交換米屋さんなど米穀業界にかかわる若手の後継者集団、若い米屋の会(略称・若米会)の十一回目の例会が横浜市内で開かれ、秋田、新潟、静岡などから約二十人が参加、意見交換して交流を深めました。(写真〈写真はありません〉)この日の例会では、米価下落という異常な現状をうけて、活発な情報交換や“消費者が生産者にできること、生産者が消費者にできることはなにか”などをテーマに、四つのグループに分かれて議論した後、グループごとに発表し、つっこんだ意見交換が行われました。 生産地のグループからは、「今の状況ではとても再生産できない。我慢くらべの状態だ」との報告が…。「こうしたなかでも、スーパーなどの安売りとは違う米づくりで、消費者に産地の良さをまるごと伝えていきたい。そのためにも、常に消費者と接している米屋さんと連携を深めたい」と要望が出されました。 また米屋さんなど販売グループからは「消費者は食料自給率など意識していない。なぜ米価が下がるのか、なぜ自給率が低いのか、売る側から知らせていかなければ」との意見や、「売り上げの一部を農家にキャッシュバックしてはどうか」などの提案も出されました。 農民連会員で山形・鶴岡市から参加した米生産者の渡部啓(ひらき)さんは「農協は肥料や農薬をどう使うか営農指導しているが、農民連はイネの生育にあわせた米づくりを指導している。そういうこともぜひ知ってほしい」と話しました。 参加者はその後、植物ゲノムセンターが開発した「恋しぐれ」や、「ハツシモ」「めんこいな」など六つの銘柄のごはんを食べくらべ、食味や硬さ、どういう料理に適しているかなどを交流しました。
(新聞「農民」2007.12.3付)
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[2007年12月]
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