「農民」記事データベース20071224-809-08

神奈川収穫祭

大地の恵みが勢ぞろい

食農健

関連/いっぱい採っていっぱい食べた 車イスでミカン狩り


無農薬米、こだわりの豚肉やハム・ソーセージ

 食糧・農業と国民の健康を守る神奈川会議(食農健神奈川会議)は十二月一日、横浜市の横浜市従会館で十九回目となる収穫祭を開き、農家、消費者、労働者らが交流を楽しみました。(写真〈写真はありません〉

 板倉隆議長が一年間の活動を振り返りながら主催者あいさつ。会場を提供した横浜市従業員労働組合の菅野昌子副委員長のあいさつ、来賓の祝いの言葉と続きました。

 元明治大学教授の北出俊昭顧問による音頭で乾杯し、参加者はテーブルに並べられたオール神奈川産のメニューを堪能。愛川町の諏訪部明さんがアイガモ農法で育てた無農薬米、横浜市の安西肇さん(神奈川農民連会長)が飼料を工夫して育てた豚肉と中井町の野菜などで作った豚汁、神奈川土づくり研究会の野菜がメニューに花を添えました。横浜市従給食支部の人たちが調理した給食で大人気の揚げパン、愛川町の松下憲司さんが非遺伝子組み換え飼料にこだわって育てた豚肉を加工したハム・ソーセージなど神奈川の大地の恵みが勢ぞろい。

 アトラクションでは、独唱やフォークソングなどでおとなも子どもも盛り上がり、オークションでは、出品された神奈川の農産物・加工品がすべて完売しました。

 参加団体が壇上で紹介され、県職員労働組合総連合から、県が力を入れる農業施策、後継者対策などの取り組みを紹介。

 横浜市従給食支部は、市の学校給食で民間委託が強行されるなかでも、撤回を勝ち取るための決意を表明しました。

 神奈川農畜産物供給セン夕ーの今森節夫さんは、県内産直の状況をのべ、安全・安心の産直のよさを広げる必要性を語り、安西副議長が、厳しい農業情勢を農家と消費者が手を携えて乗り切る決意をのべ、閉会しました。


いっぱい採っていっぱい食べた
車イスでミカン狩り

愛媛・今治

遠く下関や松山からも参加

 「みなさん、ミカン狩りの季節になりました。障害者と健常者でいっしょにミカン狩りしませんか」―愛媛県今治市菊間町のミカン園で、今年で十三回目を迎えたミカン狩りが行われました。

 汗ばむほどの暖かな日となった十一月十一日、遠くは山口県下関市や松山市、伊予市などから、障害者十人(うち、車イス使用者は七人)を含む家族連れや、県立医療技術大学の学生など、二十八人と犬一匹が来てくれました。

 まず、「今年は夏場に雨が少なく、ミカンは小玉が多いですが糖度は高く、若木より中年の木のほうがおいしい」と紹介。手の不自由な人も介助の人に手伝ってもらいながら、いっしょうけんめい摘み取っていました。ミカンの「重さ当て」ゲームでは、おおいに盛り上り、下関市から来た近藤満幸さんが優勝。またミカン狩り終了後、乗馬体験はできませんでしたが、森田愛馬会長さんの馬小屋に直行して、八年前に来てくれた十一歳の「さくら」と再会できてみんな大感激。

 参加者から、「甘くて味が濃く、おいしかった」「はじめてのミカン狩りでしたが、とても楽しく、娘も皮ごと丸かじりしていました。良い体験をさせてもらった」「今年もいっぱい採って、いっぱい食べました」などの感想が出されていました。

(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2007.12.17・24付)
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2007年12月

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