2000年2月


2000年2月28日(第439号)

スペースマーク 農業者年金大改悪に怒り噴出
「公的年金だからと加入したのにだまされた」「政府の責任で財源を手当てしろ」――受給額を3割カット、46歳末満の加入者は“掛け損”という、とんでもない農民犠牲の農業者年金改悪案に農家の怒りが噴出しています。
スペースマーク もの作り、どう増やす
政府による減反とコメの投げ売り、生鮮野菜の輸入激増(1999年は前年比118%増)などにより農産物価格の異常な安値が続いています。こんな中、もの作りをあきらめかけている農民が農産物を作り続けられるように働きかけ、作る人を増やそうと農民連・生産流通対策部は2月16日から2日間、東京都内で作付・市場出荷研究会を開催、14道県25組織から40名が参加しました。
スペースマーク 悪声のツケ、加入農家にしわ寄せ
農民の老後の生活安定に大切な農業者年金制度。受給者が75万人、加入者が29万人います。ところが、スタートして30年の節目に農水省は、「財政破たん」を理由に大幅に給付をカットするなど、農民に恩を仇でかえす仕打の「農業者年金制度改革大綱(案)」を打ち出しました。「農民の老後まで切り捨てるつもりか」と全国から怒りの声が上がっています。「改革大綱(案)」のひどい中身は――。
スペースマーク 日本NGO委を結成
2月15日、全国食健連、農民連、いわて生協、クラブ生協、神奈川消費者の会など12団体、34個人が賛同して、コーデックスNGOフォーラム・イン・ちば「日本NGO委員会」が結成されました。
スペースマーク 親子三代力合わせ農に生きる
すっぽりと雪に覆われた南アルプスの麓、天竜川の河岸段丘に美田が広がる長野県伊那市。上伊那農民組合員の下平哲夫さん(28)は、二年前の秋、都会での勤めを辞め、故郷に帰って、父・和夫さん(60)、祖父・勝さん(90)とともに親子三代、力を合わせて農業をしています。哲夫さんから編集部に届いた手記を紹介します。
スペースマーク 確定申告 不当課税に反撃
2月16日から平成11年度の確定申告の受け付けがスタートしました。今年度から「農業所得標準」を原則廃止して収支に切りかえる広島、福岡国税局に続き、来年度は他の国税局でもこうした動きを強めています。
スペースマーク 各地の話題
岩手県農民連が第12回大会/固定資産税を適正化/税金相談で入会者増える
スペースマーク 箱絵展が好評です
「箱絵は地球にやさしい夢空間―祝2000年箱絵会員展」(にっぽん箱絵の会主催)が、2月13日から19日まで東京・新宿の花園画廊で開かれました。この箱絵展には、千葉・東総農民センターの大豆畑トラストに参加している為我井雅子さん が、「大豆畑トラストの一年」を出品しています。

2000年2月21日(第438号)

スペースマーク 「農業をWTOからはずせ」は世界の農民の共通した声
「『農業をWTOからはずせ』の運動を前進させよう」というスローガンをかかげた国際フォーラムが2月9、10の両日、タイ・バンコクで開かれました。シアトルのWTO閣僚会議決裂後、初めてのこのフォーラムには、日本から農民連代表(真嶋良孝事務局次長)が参加しました。現地バンコクからのリポートです。
スペースマーク 外米輸入と減反拡大のために農民がカネを出す仕組み
米の輸入をどんどん増やして「過剰」をあおり、米価は大暴落。その上、「余ったら米」はただ同然で飼料用に投げ売りこんなでたらめな農政に各地で「ふざけるな」という声が巻き起こっています。しかも、政府は、今後も農家の負担で豊作分を飼料用に投げ売りさせるために10アールあたり1500円を徴収しようとしています。こんな農政を許せますか。
スペースマーク 荷が集まらず低迷する地方卸売市場
「地方の市場に荷が集まらなくて困っている。元気よく活動している産直センターの話を聞きたい」栃木県小山市にある栃木県中央青果の鈴木広彰社長と安納誠一野菜部長が、茨城県西産直センターを訪れました。
スペースマーク “野菜作りは楽しいね”
山形・庄内産直センターは、家庭菜園の延長で、特産のダダチャ豆の前作・後作で、野菜をつくる生産者を増やそうと、地 元・鶴岡生協と地場野菜産直コーナーにとりくんでいます。
スペースマーク GMジャガイモの危険性ラット実験で立証
遺伝子組み換え(GM)食品の国際基準の策定をめざすコーデックス委員会特別部会が3月14日から17日まで千葉・幕張メッセで開かれます。これに先立つ3月14日には「遺伝子組み換え食品いらない!NGO国際集会」が開かれ、イギリスからアーパッド・プシュタイ教授夫妻、国際消費者連盟アメリカ事務局からマイケル・ハンセン氏らが来日して講演します。
スペースマーク 各地の話題
トラスト大豆で共同みそ仕込み/石岡地区食健連が設立総会
スペースマーク エプロンがけで参加できる地域女性部をもっと豪華! 86品目の夕食会
「エプロンがけ、下駄ばきで集まれる地域女性部を」2月5〜6日、農業と暮らしを守る熱い思いを胸に、第11回農民連女性部総会が開かれました。「もっともっとものを作ろう」「もっともっと農民連を大きく」生き生きと発言するお母さんたちの笑顔が、ひときわ輝いた総会でした。
スペースマーク 女性部の運動をすすめるための方針
女性部が結成されて、十年をむかえました。この間、農村女性の要求実現と、農業を守る運動を統一してすすめてきました。
スペースマーク すさまじい砂漠化とたくましく生きる農民
新聞「農民」第2回写真コンクールの審査をおこなっていただいた写真家の橋本紘二さんの写真展「浸食大地・中国黄土高原」が2月2日から9日まで東京で開かれました。

2000年2月14日(第437号)

スペースマーク WTOに関する国際シンポ開催迫る
各界各層から大きな期待と注目が寄せられている「WTOに関する国際シンポジウム」(2月20日、21日)が間近にせまりました。事務局(全国食健連)は「早急に申し込みを」と呼びかけています。
スペースマーク 遺伝子組み換えイネ、2年後「日本上陸の可能性」強まる
遺伝子組み換え(GM)イネの開発競争が激化しています。世界初のGMイネの商業生産はアメリカが一歩リードしており、早ければ2002年にはGM米の一番乗りとしてアメリカからミニマムアクセス米に混入して日本に上陸してくる可能性が強まっています。
スペースマーク WTO閣僚会議を破綻に追い込んだ二つの力東葛生協のツアー24人分析センターを見学
シアトルで開かれたWTO第3回閣僚会議は、今後の交渉について何の方向も示せずに決裂しました。ムーアWTO事務局長は「いまのWTOを議会にたとえれば、議長も委員会も議事規則もない中で議論が行われている悪夢のような状態だ」(日本農業新聞1月22日)と述べましたが、かれらにとっては「悪夢」であっても、私たちにとっては「蒼天の夢」ともいうべき結果でした。
スペースマーク 2年間でこんなに大きく成長しました
遺伝子組み換え食品の危険性を懸念する世論が広がる中、「安全な国産大豆を食べたい」と始まった大豆畑トラスト運動が2年目の昨年、全国54カ所に広がり、多彩に取り組まれています。その大豆畑トラスト交流集会(主催・遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)が、1月30日、東京・シニアワーク講堂で開かれ、各地のとりくみが交流されました。
スペースマーク 「農民にとって遺伝子組み換え技術とは?」
「家族農業を基本に、それで成り立つ技術と経営の確立をめざそう」―― 1月29、30の両日、東京代々木の国立オリンピック記念センターで農民連に団体加盟する「農の会」の研究会と総会が開かれました。
スペースマーク NGO 多彩な行動へ
3月13日から17日にかけて、遺伝子組み換え食品の表示問題などが論議される「コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会」が、日本政府が議長国となって開かれます。これに併せて海外のNGOなども多数来日し、会議場となる千葉県幕張メッセの内外で、NGOによる「遺伝子組み換えノー」という多彩な運動を繰り広げようと、いまその準備が進んでいます。
スペースマーク 自自公の暴挙糾弾、国会解散せよ
2月3日、「史上前例のない自自公の暴挙抗議、議会制民主主義を守れ! 国民の願いがとどく国会を! 小渕・自自公政権打倒、国会は早期に解散せよ! 2・3緊急集会」が4000人の参加で東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。
スペースマーク 各地の話題
おいしい「干しいも」をどうぞ田中さんの小説出版を祝う固定資産税などで県・町と交渉
スペースマーク 稲田善樹さんの「日本画展モンゴル紀行」をみて
昨年12月末、農民連の賛助会員の稲田善樹さんが「日本画展モンゴル紀行」を東京・紀国屋書店画廊で開きました。その個展会場に新潟県十日町市支部の会員、山本謂永さんが訪れ、感想を編集部に寄稿。

2000年2月7日(第436号)

スペースマーク 自自公三党の暴挙を糾弾し解散・総選挙を要求する
自民・自由・公明三党は26日、衆院政治倫理・公職選挙法特別委員会で、衆院比例定数削減法案を強行採決した。27日には野党との話し合いを一切拒否したまま、議長に本会議の開会を強要し、議長は、これに屈して「十分な話し合い」で「円満な解決」を求めた「議長裁定・斡旋」をみずから踏みにじって本会議を開き、与党単独で採決を強行した。
スペースマーク “しっかり記帳、自主申告を”
「みんなで税務署にスクラム組んで行くんだよ。息子が水戸市の会社に勤めていて、税金の還付金は組合費とトントンだけど張り合いがあるよ。それに勉強になる」(1.6ヘクタールの水田農家・岩井静江さん=65)。
スペースマーク 農民連第12回大会報告(3)(4)
2000年1月12日に行われた、農民連第12回大会の報告です。(前号の続き)
スペースマーク リストラ計画やめ地域経済守れ!
日産の大リストラ計画を見直し、人減らしをやめ、地域経済を守れとの要求を掲げるJMIU日産自動車支部のたたかいは、全労連の全面的な支援を受けて全国に広がり、国際的な規模へと発展しています。
スペースマーク 新聞「農民」わたしも読んでいます
各界からの期待の声を紹介します。
スペースマーク 各地の話題
国産小麦100%のパン/寒中、レンコン掘りに励む/「地粉まんじゅう作り」の講習会
スペースマーク 農民連顧問武内茂夫氏が死去
農民連顧問の武内茂夫氏が、1月19日午後11時23分、急性肺炎のため愛媛県今治市の病院で死去されました。享年83歳。
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