「農民」記事データベース20000221-438-08

女性部の運動をすすめるための方針


 女性部が結成されて、十年をむかえました。この間、農村女性の要求実現と、農業を守る運動を統一してすすめてきました。

 政府・財界による「農産物の総自由化」「農業つぶし」のために、困難な営農と生活を強いられながらも、「ものを作る運動」で大きな力を発揮してきました。生産や加工の積極的なとりくみは、女性たちに経済的実利をもたらし、家庭内の立場や社会参加に自信をつけました。

 就農者の六割を占め、農業の基本を支えている女性たちが、農民連の運動の全体をつかみ、その方針を実践することは、運動の発展にとって非常に重要です。

ものを作る人を増やし、多彩な産直運動と市場との共同をすすめましょう

 朝市、夕市、直売所、新婦人産直、生協などの多様な産直運動を追求し、市場との共同をすすめましょう。

 市場との懇談があるときは、女性も必ず参加し、全国の経験を参考にして運動をすすめましょう。そしてシャッター通り化している商店街や町の関係者と協力して生活圏を再生させる運動に発展させましょう。

 また、農家の台所での加工や、共同の加工施設など様々な形態の加工にとりくみましょう。地元のみそ、しょう油、麹、製粉工場など加工業者と協力して加工品を作っていきましょう。

 学校給食の補助金が今年四月からゼロになります。これを復活させる運動とともに地元の米、牛乳、小麦粉、大豆、野菜など使わせる運動をいっそう強化しましょう。給食問題で地元の市場、小売業者との共同も追求してみましょう。

「WTO協定改定」を大きな世論にしていきましょう

税金など様々な要求をとりあげて運動をしていきましょう

 国税庁が「標準」方式から「収支計算を主に、標準を従に」の方式に切り替え。記帳をもとにした自主申告の運動をひろげましょう。

 固定資産税・相続税の運動、グリーンツーリズムやダイオキシン、産業廃棄物問題、原子力行政の見直しなどの多様な要求で運動をすすめましょう。

自治体への働きかけを重視しましょう

 価格保障や条件不利地域への援助、長野・栄村のような土地改良事業、学校給食に地元産のものを使わせるなど、自治体へ提案し実行させていきましょう。介護保険のような生活にかかわる要求についても、女性たちの目線で話し合い、提案していきましょう。

新聞「農民」の拡大を先行させた仲間づくりをすすめましょう

 いつでもどこでも、新聞「農民」を持ち歩き、気軽にすすめてみましょう。地域の農家のつきあいや消費者の知り合い、生活改善グループや婦人会など、知り合ったすべての人に声をかけてみましょう。

 新聞「農民」に、女性たちの活動を伝えるページを作りましょう。野良で出会った風景や近所の人たちとの立ち話で感じたことなど身近なことから、運動のこと、農政への怒りなど、何でも遠慮せず、記事や写真を本部に送って下さい。

全国の女性部の組織は現在29都道府県に広がりました

18府県の結成と地域女性部をつくることを重視しましょう

 全県で女性部結成がむずかしいところは、まず可能性のある地域から女性部をつくりましょう。気軽に集まることができる地域女性部の結成を全国で強めましよう。

 女性組合員が、加盟農家の二割強から六割以上までになったところが、二十二都県あります。しかし、全国的には女性組合員の割合は十一・四%にとどまっています。「加盟農家の六割以上の女性を組合員に」をめざし、意識的なとりくみをしましよう。

 また、女性部の仲間を倍加させましょう。

女性の共同行動をすすめましょう

農魚とくらしを守るために、総選挙で政治を変えていきましょう

(新聞「農民」2000.2.21付)
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2000年2月

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