「農民」記事データベース20000207-436-06

各界から期待の声(順不同・敬称略)

新聞「農民」わたしも読んでいます


切れ味のよい論評・解説

九州国際大学国際商学部教授 梅木利巳   

 新聞「農民」を読んでいます。

 四頁の限られた紙面の中に、農業に未来と誇りをかけて頑張っている各地の農民の活動、産直などを軸とする生産者と消費者の連帯の活動、歪んだ農政を糺すす主張や行動、多国籍企業の危険な役割と国際的連帯活動の意義などについて簡潔な紹介と切れ味のよい論評と解説が含まれていて、多くのものを学び、啓発されています。

 農業・食糧問題の研究資料としても役立ちます。


国民的抵抗の道しるべ

協同組合経営研究所 山本博史   

 WTO体制下で多くの国民が食生活の安全と健康を脅かされています。一方、日本農業も存続の危機を深めています。ほしくもない輸入米を受け入れて米価は暴落、余剰米はエサ用に投げ売りするという暴挙に怒りの声が上がっています。

 このようななかで奮闘する農民連の運動は輝いています。その運動の現場からの情報が毎号「農民」に掲載され、感動しながら読んでいます。この新聞こそ政府への国民的な対抗運動の道しるべになっています。私も、「農民」から多くのことを学びながら活動しております。


農村・消費者の交流の場

農業研究者 河村 汎   

 かつて農民は情報発信が不得手でした。が、今では農村からの情報は豊富です。私たち消費者は米や野菜を買って食べるだけの人ではなくなってきています。

 新聞「農民」は農村からの情報、消費者からの情報の交流の格好の場でもあります。私たちが知りたい産直、朝市、大豆トラスト運動、お米のこと、遺伝子組み換え作物のことなど情報満載です。日本文化の原点である米作り、棚田の美しさとともに、日本人に脈みゃくと息づく田圃の原風景を世界に発信する。「農民」はそんな新聞です。


正しい情報伝える発信源

愛知県豊橋市・自然問屋 杉林信由紀   

 大型店の進出で地域の小売店はつぶされ、弱者を住みにくくさせ、同時に大量生産の化学肥料の食糧と輸入食品をあふれさせる結果となりました。

 当店は「安全な食糧は日本の豊かな大地から」と有機・減無農薬野菜だけを扱う店として開店して五年になります。「食と農」を守るためには、生産者、消費者、流通業者がトライアングルのようにしっかりと団結することが大切です。

 私は流通業者の役割として野菜事情や生産者のみなさんの苦労話はもちろんですが、農薬散布、遺伝子組み換え食品の危険性、米の減反と輸入自由化や買いたたき、大手流通業界と政府の農業破壊などの真の情報を消費者の台所と、地域に発信することが大切と強く感じています。新聞「農民」は当店の大切な情報源です。

(新聞「農民」2000.2.7付)
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2000年2月

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