「農民」記事データベース20000221-438-05

3月13日、国際会議で講演

GMジャガイモの危険性ラット実験で立証

プシュタイ教授が来日


 遺伝子組み換え(GM)食品の国際基準の策定をめざすコーデックス委員会特別部会が三月十四日から十七日まで千葉・幕張メッセで開かれます。これに先立つ三月十四日には「遺伝子組み換え食品いらない!NGO国際集会」が開かれ、イギリスからアーパッド・プシュタイ教授夫妻、国際消費者連盟アメリカ事務局からマイケル・ハンセン氏らが来日して講演します。

 プシュタイ教授は、レクチン(ある種の植物が、害虫から身を守るために作るタンパク質の一種)研究の世界的な第一人者。同教授はローウェット研究所で、政府から遺伝子組み換え食品の安全性テストの依頼を受けて、他の研究グループと共同研究でラットに組み換えジャガイモを食べさせる短期、長期の実験を実施。その結果、「組み換えジャガイモを食べたラットは免疫性や脳や内蔵の重量が低下」するといった障害が出ました。また他のグループの追試では、「胃の内壁が崩れ、ガンにつながる症状が見られた」など、遺伝子組み換え技術のセン在的危険性が明らかになりました。このため同教授は、組み換え食品の実用化は時期尚早だと発表したところ、政府やバイオ企業などの圧力で同研究所を退職処分され、これを契機にイギリスを始めヨーロッパでの反対運動が大きく盛り上がったシンボル的存在です。

 プシュタイ教授が同日行う基調講演『崩された安全性―ラットの実験から』は、これまで同教授が弾圧を受けて正確に伝えられていなかった実験の詳しい内容を直接本人から聞けるとしてマスコミや関係者から注目されています。

 ◇とき 三月十三日(月)十二時半〜十七時半
 ◇会場 東京・八丁堀労働スクエア東京ホール
  (地下鉄日比谷線・JR京葉線八丁堀駅下車徒歩ニ分)
 ◇参加費 千円

(新聞「農民」2000.2.21付)
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2000年2月

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