「農民」記事データベース20000207-436-05

日産労働者支援の総決起集会

リストラ計画やめ地域経済守れ!

農民連の谷口氏が激励あいさつ


 「農民連からのお米や野菜などの支援は、たたかう日産労働者に感動と励ましを与えている。それをエネルギーにして頑張っている」(JMIU日産自動車支部の須藤新一郎執行委員)。

 「日産のたたかいは、同じ自動車産業で働く仲間のたたかい。他人事ではない」(トヨタ自動車高岡工場の石田邦芳さん)。

 日産の大リストラ計画を見直し、人減らしをやめ、地域経済を守れとの要求を掲げるJMIU日産自動車支部のたたかいは、全労連の全面的な支援を受けて全国に広がり、国際的な規模へと発展しています。

 一月二十五日には、体の芯まで寒さを感じる底冷えのなかで、フランス、メキシコの労働組合の代表を迎えて東京・日比谷野外音楽堂で五千人の中央総決起集会が開かれ、日産本社をデモで包囲しました。

 集会でフランスのルノー・グループCGT労組代表のフィリップ・マルティネスさんは「フランスでは“たたかわずして、勝利なし”という諺がある。ともにたたかい、ともに勝利しよう」と連帯を表明、メキシコの真正労働者同盟代表のアントニオ・ヴィジャルバさんは「地球上のすべての労働者は多少の違いはあっても同じ問題に直面しており、たたかいは一国にとどまらない」と国際連帯を強調しました。農民連の谷口一夫事務局長は「日産にかけられている攻撃は、農民切り捨ての攻撃と根は同じだ。農民連は歴史的なたたかいと位置づけ、お米や野菜などで連帯支援をしてきた」と激励しました。

 いま、あらゆる大企業での大規模な人員削減のリストラが吹き荒れるなかで、昨年十月十八日に発表された日産の大リストラ計画は、三万五千人の人員削減、村山工場をはじめ全国五工場の閉鎖にともなう労働者の強制移転、地域経済の崩壊、関連下請け会社の切り捨てなど二百万人にも影響をおよぼします。大企業の社会的責任を全く放棄し、資本の論理をムキ出しにした日本でも前例のない「ルールなき資本主義」を地でいくものであり、日経連の会長らも批判するほどの野蛮なりストラ計画です。

 JMIU日産自動車支部は、計画が発表されると、ただちにたたかいに立ち上がりました。同支部のたたかいは、職場での話題にもなる状況も生まれ、「抵抗する会」をつくろうとする自主的な動きも出てきています。地元への働きかけによって、武蔵村山市が工場の操業継続を要請する請願を採択したり、全国の労働者、労働組合、商工団体、女性団体などからの支援、激励も広がっています。

(新聞「農民」2000.2.7付)
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2000年2月

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