2019年3月
■2019年3月25日(第1353号)
- 自給率0.2%のナタネ 政府が突然“青刈りせよ”
- 2月7日に成立した2018年度第2次補正予算に、農水省が「畑作構造転換事業」を盛り込み、ナタネを収穫せずに緑肥としてすき込んだ農家に10アール当たり3万円を助成する方針を打ち出しています。生産者にも自治体にも“寝耳に水”の乱暴な方針に、産地は混乱しています。
- 消費税増税阻止、納税者の権利確立を/安倍暴走政治ストップを!
- 第50回3・13重税反対中央各界代表者集会が参議院議員会館で行われ、18団体から106人が参加しました。
- 市民と野党の共同で原発をゼロに 東京・上野
- 原発をなくす全国連絡会は東京・上野で「福島を忘れない3・9全国集会」を開き、1300人が集まりました。
- 農のこころ
- 牛飼ひの少年胸に桃の花
- 遺伝子組み換え食品・作物から子どもたちの未来を守ろう
- 遺伝子組み換え(GM)食品・作物を拒否する地域を広げる「第14回GMOフリーゾーン全国交流集会」が3月2日、千葉県成田市で開かれました。
- 家族経営基本の農政へ転換を
- 群馬農民連の2019年度定期総会が2月24日、伊香保温泉「旅館さくらい」(伊香保町)で開催されました。今回は評議員、代議員合計26人、懇親会は21人がそれぞれ参加しました。
- 国際署名広げ、1日も早い禁止条約の発効を
- 今年は「第五福竜丸」の被ばくから65年目の節目の年です。第五福竜丸の無線長、久保山愛吉さんの言い残した「原水爆の犠牲者は私を最後にしてほしい」の言葉を受け継ぎ、核兵器のない世界の実現のために、今年も3・1ビキニデーが取り組まれ、全国各地から人々が集いました。
- 原点に返り新たな出発へ
- 山形県の置賜農民連女性部「こぶしの会」は、2月24日に第33回総会を川西町で開催しました。来賓として県農民連会長の小林茂樹さんがあいさつしました。こぶしの会は4地区から成り、普段はそれぞれの地区が独自の活動をしていて、総会は報告とともにそれぞれの活動を共有する場でもあります。
- 新規就農者と語るつどいin東和
- 2月24日に福島県二本松市東和の「ますや」で農民連東和支部が新規就農者8人を囲んで農業とくらしについての要望を聞きながら楽しく懇談、18人が参加しました。
- 自慢の逸品
- 1面にも登場している青森県のナタネ生産地、横浜町の南部農民組合では、キザキノナタネを栽培し、女性部で搾油・販売しています。私たちは「憲法9条を守り、平和な日本でこそ安心して生活できる」と、「9条なたね油」と命名しました。
- 旬の味
- 東日本大震災、そして原発事故から丸8年だ。8年前、耳慣れないマイクロシーベルト、ベクレルなどの単位が何を示しているのか、目に見えない、においもない放射能がどこに存在しているのか、不安と恐怖の中での生活だった
■2019年3月18日(第1352号)
- イノシシを資源に 地域の活性化図る
- 第6回全国鳥獣被害対策サミットが2月27日、農水省で行われました。基調講演では、株式会社おおち山くじら(島根県美郷町)代表取締役の森田朱音(あかね)さんが、「イノシシを地域の資源に―利活用による地域の活性化―」のテーマで報告しました。報告の要旨に加筆・補筆したものを紹介します。
- 全国食健連 2つの署名提出
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は3月7日、国会内で、食料自給率向上と戸別所得補償復活を求める2つの署名の提出行動を行いました。
- インタビュー/農民連結成30周年にあたって
- わたしは大阪府で中学校の教員を務め、2008年に全日本教職員組合(全教)の専従として東京に出てきました。食健連の担当も経験し、17年4月から中央執行委員長を務め、この3月で退任します。実家は和歌山県で小さな兼業農家でしたので、農業の大変さは身に染みています。
- 増税の根拠崩れた予算強行許すな!
- 56ある基本統計のうち22の統計に偽装などが見つかりながら3月1日夜に予算案の衆議院本会議採決が強行されました。3月6日に行われた国民大運動実行委員会など3団体が共催する国会前行動では、安倍政権の姿勢に大きな批判が上がりました。
- 農のこころ
- 茎立ちの青菜に重し名残り雪
- 農家が得する税金コーナー(53)
- 農民連の会員は3・13重税反対全国統一行動で、消費税の申告も済ませた方が多いと思います。
- ひなまつり交流会
- 滋賀農民連と新日本婦人の会で3月1日、「ひなまつり交流会」を行いました。新婦人13人、農民連9人のちょっぴりさみしい人数でしたが、安土町のそば屋さん「そば善」で、にぎやかに楽しく、おいしい昼食をいただきました。
- 発見 農の現場から
- 私の住む北海道の十勝管内音更(おとふけ)町の積雪量がゼロになった。少し大げさに表現すれば、平年より1カ月も天候がずれている。
- マイ納豆 作ってみませんか?
- 納豆は、買うものだと決めてしまっていませんか? 実は家庭でもほんの2〜3日程度で意外と簡単に作れるものなのです。一例を紹介しますので参考にしていただき、皆様オリジナルの納豆作りを味わってみてください。
- 旬の味
- ラジオからは春一番にまつわる歌が流れている。サトウキビ畑で爺さんがマーチヌシンウヤー(松の芯を折る強い風)と言ったのを思い出した。今度の冬は暖かかった
■2019年3月11日(第1351号)
- 福島県民を切り捨てる安倍政権を許さない
- 2011年3月の東京電力福島第一原発事故に伴い、福島県をはじめ広範囲の国土が放射能に汚染されました。学校の校庭や住宅周辺の表土を剥(は)ぎ取り放射性物質を取り除く「除染」が行われました。除染により発生した汚染土は県内で約2200万立方メートルとされ、各地の「仮置き場」に保管されています。その後、原発周辺に造られる中間管理施設に運び込まれ30年間保管され、最終的には県外の最終処分場に持ち出すことが県民と国との約束でした。
- 農民・農地への救済策求めて
勝つまで闘う
- 事故後の農地は天地返し(※プラウなどで放射線量の高い表層土を地中にすきこむこと)や、ゼオライト、カリウムの散布により「除染」をされたことになっています。しかしこれでは放射性物質は取り除かれておらず、耕耘(こううん)して「薄めた」だけです。
- まん延防止・農家支援万全に
- 農民連と畜全協(畜産農民全国協議会)、ふるさとネットワークは2月22日、岐阜や愛知など1府4県で感染が拡大している家畜伝染病「豚コレラ」の対策を求める緊急要請を行いました。要請には、静岡県の養豚農家で畜全協会長の森島倫生さんをはじめ、神奈川県、群馬県、千葉県の養豚農家、発生地となっている愛知県田原市の前市議など9人が参加しました。
- 改悪漁業法にどう立ち向かうか
- 前回の国会で改悪された漁業法のもとで、これに負けずに沿岸漁業をいかに守り発展させていくかを考えようというフォーラムが、2月に千葉県鴨川市で開かれ、元水産庁職員で現在は三重県鳥羽磯部漁協監事の佐藤力夫さんが特別報告しました。
- 自主申告すればこんなに節税に/経費をきちんと出せば国保も安くなる
- 岡山県農民連は、各地域で税金の勉強会や書き込みを行っています。灘崎班では2月12日の勉強会を開き、4人が新聞折り込みのチラシを見て参加し、14人で熱心に学習しました。
- 農のこころ
- 剪定の後は調う風の音
- 大豆にグリホサート?
- 「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」は2月17日、大阪市の秀明神崎センターで、第21回大豆畑トラスト運動全国交流会を開きました。
- 農家が得する税金コーナー(52)
- 申告書を書く前に、税金ノートの見直しをしましょう。科目の小計を最後のまとめに書き忘れていたりする場合もあります。経費を1万円拾い忘れると2000〜3000円(所得税5%、住民税10%、国保税約5〜15%など)の税負担となります。落ち着いて見直しましょう。
- 無添加で安心・安全な手作りみそをつくろう
- 千葉土建一般労働組合「主婦の会」の主催で2月16日に開かれた、「無添加で安心・安全な手作りみそをつくろう」に、千葉県農民連女性部の飯島和子さんと、斉藤教子さんが講師として招かれました。
- 利根沼田母親大会
- 第37回利根沼田母親大会が群馬県沼田市で、2月17日に開催されました。120人が参加し、午前は3つの分科会が、午後は全体会が行われました。
- 旬の味
- この季節、私の住む東京・世田谷の住宅街を歩くと庭の木々で目立つのが夏みかんです。鮮やかなオレンジ色の大きな実がたわわに実っているので目につきます
■2019年3月4日(第1350号)
- 豊かな生態系を次世代に
- 九十九里の海岸沿いに広大な水田が広がる千葉県有数の穀倉地帯、匝瑳(そうさ)市。この匝瑳市で無人ヘリを使った航空防除を実施している匝瑳地区植物防疫協会は、2019年度の空中散布にネオニコチノイド系農薬を使わないことを決めました。なぜネオニコ系農薬をやめることになったのか、その経過は――同協会の理事で、千葉県農民連執行委員の伊藤秀雄さんに話を聞きました。
- 沖縄県民投票/担い手づくり先進地視察
- 沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古移設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票が2月24日、投開票され、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3つの選択肢のうち、「反対」が最多の43万4273票に上り、投票総数の71・7%を獲得しました。「賛成」は11万4933票で、「反対」の4分の1でした。
- 「農民の権利宣言」「家族農業の10年」
- 昨年12月に成立した国連「農民の権利宣言」と今年から始まる国連「家族農業の10年」を生かし、日本でも農政の転換を目指そうと、参議院議員会館で2月18日、集会が開かれ、約100人が集まりました。農民連を含む市民・農民団体や個人でつくる「国連小農宣言・家族農業10年連絡会」が主催。
- 消費税増税やめろ/増税に怒り次々署名
- 勤労統計偽装の問題で大揺れの中、予算案に対しても野党が共同で組み換え案の提出を検討するなど大きな動きを見せる国会の最中の2月20日、国民大運動実行委員会と安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会の3団体は共催で定例の国会前行動を行い、160人が参加しました。
- あきらめず最後までたたかうぞ
- 沖縄の県民投票を間近に控えた2月19日、総がかり行動実行委員会と安倍改憲NO!全国市民アクション、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会が共催で国会正門前の集会を開催しました。雨が降るなかにもかかわらず、「辺野古新基地建設は断念を!」のプラカードを掲げ3000人が集結し、国会に向かってシュプレヒコール。辺野古新基地建設の中止や憲法9条改憲反対の声を上げました。
- ゲノム編集
- 「すべてのゲノム編集作物の栽培を規制し、食品の安全審査を行い、表示することを求めます」との緊急署名提出行動が、1月29日、国会内で開かれました。
- 憲法リーフできました
- 戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター(憲法共同センター)はこのほど、新しいリーフレット『大切にしたい いのち・くらし・平和』を作製しました。
- 混乱・欠陥だらけの消費税増税阻止!!(1/2)/(2/2)/イラスト3点
- 消費税10%への増税がねらわれています。元静岡大学教授の湖東京至さん(税理士)は1月26日に都内で行われた学習会(農民連とふるさとネット共催)でその問題点を解明し、増税阻止への展望を語りました。講演の要旨を紹介します。
- 消費税Q&A
- Q1 農協等の販売手数料が課税 売上高から引けなくなるって本当?
- 農民連結成30周年に思う/「農民連結成30周年に思う」原稿を募集します
- 私は85歳になるが、今も2・6ヘクタールほどの水田を耕作している専業農家だ。(今年から一部水田を農業法人に作業委託)
- タネちゃん
- タネちゃん
- “蜜源プロジェクト”でミツバチを増やそう!
- 農民連食品分析センターは、ネオニコチノイド系農薬の影響で、世界的に減少していると言われるミツバチを増やすため、蜜源になる植物を育てようという「蜜源プロジェクト」を呼びかけています。農民連女性部でも、「ネオニコ問題や農村の生態系を考え直す糸口にしよう」と、昨年からこのプロジェクトに取り組み始めました。昨年、その蜜源プロジェクトに取り組んだ、愛知・豊橋市農民連女性部の本多操さんの手記を紹介します。
- 直売所だより
- 山口県中部産直センターの直売所「ふれんど」(昼から市)=山口市=は、開設してまもなく20周年を迎えます。
- 旬の味
- ここ数日の暖かさで梅の花が咲き始め、農民連女性部第30回総会が東京で開催された。今年から国連「家族農業の10年」が始まり、小規模家族農業の評価が進んでいるのに世界の流れとはまったく逆行している安倍農政
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