自慢の逸品
南部農民組合
青森
9条なたね油
キザキノナタネ
女性部で搾油・販売
1面にも登場している青森県のナタネ生産地、横浜町の南部農民組合では、キザキノナタネを栽培し、女性部で搾油・販売しています。私たちは「憲法9条を守り、平和な日本でこそ安心して生活できる」と、「9条なたね油」と命名しました。
9月に種をまき、5月には満開になり、町全体が黄色いじゅうたんを敷き詰めたような世界になります。食べるならつぼみ菜がおいしいです。花が咲いてきたら先っぽを天ぷらにすると美しく、おいしい。
キザキノナタネは心臓疾患を引き起こすというエルシン酸をほとんど含まず、もちろん遺伝子組み換えでもありません。圧搾法で、一番搾りで仕上げているため、ビタミンEも豊富で、油の酸化を防ぎ、健康にも良いです。搾油後、精油しているので、ドレッシングにも安心。天ぷらにするとカラッと黄色く揚がり、炒め物にすれば甘さとコクが味わえ、捨てるところがないエコな油です。おすすめは天ぷらの後の天かす。甘くておいしいので、捨てずに使ってみてください。
このナタネ油は、1993年のケカジ(大冷害)の年、当地は米がまったく取れず、「このままではダメだ。なんとかしなければ」と農民連に相談。当時、農民連代表常任委員だった故小林節夫さんらが当地まで足を運び、「せっかくナタネを植えているのだから、自分たちで搾ったら」と、助言してくれたのが始まりでした。実際に商品化するまでは本当にたいへんでしたが、やり続けて良かったと思います。
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女性部でとりくんだ「9条花だん」(2010年) |
菜の花の町、横浜町を守るためにも、これからもずっとナタネ油を届けられるよう、がんばります。
(青森・南部農民組合 沖津由子)
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「9条なたね油」▼1本660グラム ▼価格 1本1500円(税込み、送料別)、1ケース6本入り9200円(税・送料込み)▼注文は3本以上でお願いします ▼販売元・注文先 南部農民組合 電話0175(78)2505(FAX兼用)
(新聞「農民」2019.3.25付)
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