消費税増税阻止、納税者の権利確立を3・13重税反対統一行動 各地で展開
中央各界代表者会議第50回3・13重税反対中央各界代表者集会が参議院議員会館で行われ、18団体から106人が参加しました。全日本年金者組合の金子民夫委員長が主催者あいさつ。「消費税増税ストップ、改憲阻止の運動を広げ、統一地方選挙、参議院選挙をたたかい、増税勢力を少数に追い込もう」と訴えました。 醍醐聰・東京大学名誉教授が「消費税10%への増税、なぜダメなのか」のテーマで記念講演し、対策費が膨大に膨らむなど国民から総すかんのポイント還元や混乱必至の軽減税率の実態を解明。「10%増税ストップが安倍政権を追い詰め、次の運動のエネルギーを生み出す」と述べました。 特別報告を鶴見祐策弁護士と全国商工団体連合会の太田義郎会長が行い、鶴見弁護士は、税制と税務行政の民主化を求めてきた重税反対闘争の歴史を振り返り、太田会長は、人権としての納税の権利確立の重要性を訴え、「自主申告の権利、税の公平の原則を確立するために一緒にたたかおう」と呼びかけました。 個人・団体からの決意表明で農民連の吉川利明事務局長が消費税増税とインボイス(適格請求書)導入は、免税業者を取引から排除し、小規模・家族農業つぶし、営農破壊税である本質を指摘し、各団体と連携しながら増税ストップの運動を広げる決意を語りました。
日本共産党の宮本徹衆院議員が連帯して増税を阻止する決意を表明しました。
茨城県土浦で集会・デモ茨城県土浦市でも3月13日、全国と呼応して重税反対行動が行われ、土浦民商や年金者組合土浦支部、茨城県南農民組合、常陸野農民センターのみなさんなど200人以上が参加し、集会を行った後に土浦税務署までデモ行進を行いました。行動に参加した県南農民組合の野菜農家、田村恒雄さん(64)=つくば市=は「ここ数年異常気象で農業がやりにくいなか、国保税や固定資産税の負担が重過ぎる。相続税も発生し、大企業の内部留保は増えても、うちは貯蓄ゼロ世帯だよ。税金のために働いているようなもので、国と安倍政権にいじめられているようだ」と怒りの声を上げます。
昨年9月に加入した常陸野農民センターの梨農家、小貫三千代さん(57)=かすみがうら市=は初めて行動に参加しました。デモに参加して「すごいですね」と感心していた小貫さん。「売り上げが増えても収入がそこまで変わらないのに消費税だけは増えてしまいます。センターに入って経費の見直しをやったおかげで所得税は大分変わりましたが、経費に関係のない消費税の負担は本当に困ります。今の経営状況では子どもに農業を継いでほしいとは、とても言えません」と消費税の理不尽さを語っていました。
安倍暴走政治ストップを!国際女性デー中央大会2019年国際女性デー中央大会が3月8日、東京・一橋ホールで開催され、農民連女性部をはじめ700人の女性たちが集いました(主催は同中央大会実行委員会)。今年のテーマは、 「改憲NO! いのち・くらし最優先に! 世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ!」。主催者を代表して、日本婦人団体連合会の柴田真佐子会長が開会あいさつ。女性たちが声を上げ始めている世界的潮流にも触れながら、女性差別撤廃条約選択議定書の批准に背を向ける安倍政権を批判。「女性の力で政治を変え、安倍政権の暴走政治をストップさせ、ジェンダー平等に向けた新たな年にしていこう」と呼びかけました。 国連女性差別撤廃委員会の前委員長で弁護士の林陽子さんが、「採択40周年 女性の人権――進歩する世界と埋没する日本」というテーマで講演。 「交流と連帯の広場」には、農民連女性部や業者婦人、労働組合などの女性たちが登壇し、寸劇スタイルで「消費税10%増税中止」の運動を交流しました。男性参加者のユーモアいっぱいの“熱演”もあって会場は大きく盛り上がり、熱気あふれるなか大会アピールを採択し、閉会しました。 参加者は閉会後、神保町を「憲法改悪、反対!」「消費税増税は中止して!」とコールし、元気にパレードしました。
(新聞「農民」2019.3.25付)
|
[2019年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2019, 農民運動全国連合会