2003年1月
■2003年1月27日(第571号)
- 農業つぶし打ち破る熱気
- 「大いにものを作り、国民と連帯して、農業と農山村を復権させよう」――農民連第15回全国大会が1月14〜16日、東京・大田区産業プラザで開かれました。
- 巨大な会場いっぱいに自慢の逸品がズラリ
- 15回全国大会の初日、記念レセプション「大地の恵み“自慢市”」が盛大に行われ、600人が集いました。大会の開催地が東京に戻り、3年ぶりに行われたレセプションには、日本列島各地の自慢の品々が大集合。「ものを作ってこそ農民」「今こそ大いにものを作ろう」の心意気そのままに、自給率100%の豊かな農産物で大きく盛り上がりました。
- 新春街頭宣伝
- 北海道農民連十勝地区協議会(十勝農民連)は、1月2日、恒例の「新春街頭宣伝行動」を行いました。
- 食品分析センター募金者氏名
- ◆ご協力ありがとうございました
- 「再生プラン」と農地制度「改革」―(8)―最終回
- 本紙編集部の依頼をうけて、この連載を始めてから約2カ月がたちました。そしてこの間に、農地制度「改革」は好ましからざる方向に一定進んでしまいました。
- 田んぼのエコロジー●下●
- 国内で自給自足が求められる事態になると、いまの農業では太刀打ちできない。いまの農業は、経済原理のスタイルで無意識のうちに金もうけの農業をめざしている。
- 誰でもできる無農薬・有機稲作(7)
- 慣行栽培から無農薬・有機栽培に切り替えた当初は濁りもウキクサも繁茂しません。また、トロトロ層も形成が不十分ですから2回代かきを行います。さらに、田植え当日か翌日に米ヌカペレット40キロとクズ大豆40キロを投入し、深水管理を徹底します。
- 北の大地“農”にかける夢
- 若い二人が北の大地に根を張って、農業を始めました。その二人とは、小林祥史さん(27)と百合子さん(25)。どちらも非農家の出身ですが、農業にかける思いは人一倍の二人です。
- 演劇
/現代家族の危機描く
- 最近、四国のお遍路がクローズアップされていますが、人はなぜ、お遍路に出かけるのでしょうか。木山事務所が上演する「現代・娘へんろ紀行」は、巡礼に出かけた人びとの姿をとおして、現代社会における家族の危機、一人ひとりの人生を考えるという作品です。高知出身の劇作家・小松幹生の書き下ろし、03年の毎日芸術賞(千田是也賞)を受賞したばかりの高瀬久男(文学座)の演出です。ともに木山事務所には初登場。
- 「農の考古学」を読んで
- 一介の土壌学者で、考古学の専門家でもない私が、「農の考古学」を毎回熟読したのには理由がある。それは私が若い頃、ベトナムの安南山脈の中央高原、プレクー、コンツム省の赤色土を追って歩き回った時に見た山岳民族(モイ族)の姿と、その高床住宅の強烈な印象である。その住宅は、静岡の「登呂遺跡」と酷似していた(写真参照)。ふんどしを締めて腰に蛮刀をまきつけた精悍な男たちの顔は日本人によく似ていた。メコン河とその河すじの高原には、中央アジアから数千年にわたって多数の民族が移動した。安田徳太郎氏の『人間の歴史』によれば、日本人の祖先もこのあたりの森を切り、土地を耕していたのかもしれない。
- 旬の味
- 鹿児島県川辺郡大浦町。昨年1月22日に大変なことが起こった。小湊海岸に14頭ものマッコウ鯨が漂着というより座礁した
■2003年1月13・20日(第570号)
- “胸張って誇れるふるさとに”
- こんもりとした雑木林の里山、山裾に広がる田畑や果樹園――福島県霊山(りょうぜん)町は「ふるさと」と呼ぶにふさわしい、中山間地の美しい農村です。この町に、2002年7月、農民連会員の首長が誕生しました。桃農家の大橋芳啓(よしひろ)さん(58)。仲間は親しみを込めて「よしひろさん」と呼びます。同じ福島県の出身で、大橋町長とは青年団時代からの古い仲間でもある農民連会長の佐々木健三さんが、大橋町長と大橋町長誕生に力を尽くした農家のお母さんたちを訪ねました
- 初詣宣伝
- 1月3日、全国食健連と千葉県食健連は初詣宣伝を京成成田駅頭で行いました。
- 旬の味
- 「泣ぐ子はいねが、怠け者はいねが」。怖い鬼が村々を練り歩く“なまはげ”は古くから伝わる民俗行事で、大晦日、男鹿半島で行われる。年一度、各家を巡り、悪事に訓戒を与え、災禍を祓い、祝福を与えて去っていく
- 幅広く呼びかけ グリーンウェーブ
- 兵庫農民連は、食健連の構成団体以外にもよびかけて実行委員会を組織し、グリーンウェーブにとりくみました。
- 分析センター募金者氏名
- ご協力ありがとうございました
- 「再生プラン」と農地制度「改革」―(7)―
- 日本の農業・農村の再興をめざすうえで、農業構造の問題として、法人化、とりわけ株式会社の農業経営と農地取得の推進でよいのでしょうか。
- 田んぼのエコロジー●上●
- いま日本の農業・農村が危機に直面しています。米作りを壊滅に導きかねない政府の「米改革」、農地の株式会社への売り渡し。国民の主食・米と田んぼを守ることがどんな意味をもつのか、生態学者で農村自然環境の研究をしている中村俊彦さんに聞きました。
- 誰でもできる無農薬・有機稲作(6)
- 今まで試みられてきた除草剤を使わない抑草法には表のようなものがあります。
- “ドウィ”の島、沖縄・与那国
- 「日本で最初に黒潮に出会い、最後に夕日が見える島」――沖縄県与那国町は東京から2000キロ、沖縄本島からも500キロ離れている日本最西端にあります。この島で肉用牛の飼育とサトウキビ生産に励む専業農家の若い夫婦がいます。前楚和秀さん(28)と倫子さん(26)。二人の間にはひかりちゃんという生後4カ月の長女がいます。
■2003年1月6日(第569号)
- 井上ひさしさんの“体験的農業論”と“世直し論”(1/2)/(2/2)
- 農民運動全国連合会の皆さん、新年おめでとうございます。日本の農業も大変ですが、倒産する中小企業が続出し、リストラで失業する人が増えるなど、いま私たちを取り巻く状況は、大変厳しくなっています。では、どうしたら良いのでしょうか。これまで農業問題について若干発言してきた者の一人として、私の”体験的農業論”と”世直し論”めいたものを語らせていただきます。
- 小岩井農場まきば園の小羊
- 「世界中には3000種の羊がいて、日本と朝鮮半島以外のほとんどの国で家畜として飼われています。せっかくですから羊のことをもっと知ってもらいたいですね」――。
- 旬の味
- 未(ひつじ)年にちなんだ言葉を二つ三つ
- 新年 連帯のメッセージ
- 秋田県湯沢市長 鈴木俊夫/兵庫県福崎町長 嶋田正義/長野県栄村長 高橋彦芳/長野県木曽福島町長 田中勝己
- 作る喜び 売る喜び
- 東京・足立区の京成千住駅前の「ガーデンメッセ千住店」に農民連の産直ひろば(直売所)が誕生して、消費者からも大変喜ばれています。毎日午前10時から午後8時まで開店している産直ひろばで、店長として奮闘している塚越正博さん。26歳の東京都の出身です。
- 協西えいっこの会
- 座敷のテーブルやいろりの周りに座ったお客さんが酒を酌み交わしながら交流し、ほんのりと緑がかった新そばにイワナ、郷土料理を食べながらにぎやかに歓談する人の輪があちこちに生まれます。そば粉100%の手打ちそばを食べに大勢の人が集まった「新そば祭り」を訪れ、そばで地域おこしに取り組む長野県望月町の「協西えいっこの会」を取材しました。
- 雑 煮
- 香川県 木田地方/愛媛県 東宇和地方/千葉県 船橋市
- HAPPY料理/安全でおいしい梨を
- 新潟からのBOXは里芋650g、きゅうり5本、大根1本、れんこん400g、ほうれん草250g、かきのもと(紫の食用菊)150gの野菜6品に新興梨2個、それと特別に農民連にいがた県央センターの「こうじ漬けのもと」を送っていただきました。以前、新聞「農民」でも紹介されており、私も一度食べてみたいと思っていた米加工品です。しょっぱい甘酒の素、という感じでしょうか? なんともいえない自然の甘味とコクがあり、切ったきゅうりに加え、さっとあえただけでも使えて重宝です。
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