2012年8月
■2012年8月27日(第1034号)
- みなさんのおかげで元気になりました
- 8月1、2の両日、宮城県大崎市鳴子温泉にある「農民の家」で開かれた全国研究交流集会。東日本大震災でなにもかも失って「農民の家」に避難した東松島市の被災者が参加し、懇親会の冒頭、土佐勝郎さん、大友貞夫さんから、被災者支援に尽力した農民連本部と宮城農民連に大漁旗が贈られました。
土佐勝郎さんと大友貞夫さんは、「農民の家」避難村で、村長、事務局長というまとめ役として奮闘されました。みなさんから話を伺いました。
- 「社会保障と税の一体改革法案」等の強行成立に抗議する
- 一、8月10日、民主、自民、公明などが「社会保障と税の一体改革法修正案」(消費税増税法案)と「社会保障推進基本法」などの関連法案を参議院本会議で強行可決した。農民連は、国民世論にそむき、選挙公約を投げ捨てた「法案」の強行に強く抗議する。
- ルール違反の備蓄米売却/九州北部豪雨でお見舞い
- 7月31日、農水省の食糧・農業・農村政策審議会食糧部会が、2012年7月以降の「基本指針」を策定するため開かれました。しかし、農水省が6月に、備蓄米4万トンを食糧部会の審議も経ずに突然放出したことに各委員から批判が集中し、民主党政権の米政策の矛盾が浮き彫りになりました。
- 農のこころ
- 炊飯のゆたかに匂い終戦日
- 新自由主義・軍事大国化の大攻勢に立ち向かい、憲法の生きる地域・社会を
- 農民連は8月1、2の両日、宮城県大崎市「農民の家」で、全国研究交流集会を開きました。集会では、一橋大学名誉教授の渡辺治さんが特別講演を行いました。また、農民連の真嶋良孝副会長がTPPについて報告し、笹渡義夫事務局長が「本部からの問題提起」を行い、分科会では各地の取り組みを交流しました。それぞれの報告(要旨)を紹介します。
- TPP問題の現局面とたたかいの方向
- 野田政権は、原発再稼働と消費税増税に続いて、TPP交渉参加を強行しようとしており、夏から秋にかけての運動は非常に重要な段階を迎えます。
- 農民連の今日的役割と組織の拡大について
- 来年1月の第20回定期大会に向けて、当面するたたかいに関して提起をします。
- 分科会/TPPのたたかい、共同のひろがり
- 地域での、TPP参加阻止の取り組みを報告します。今年の2月に、古川農民組合、古川民主商工会、大崎社会保障推進協議会の3団体の代表者が呼びかけ、「TPP阻止大崎連絡会」準備会を立ち上げました。
- 分科会/先進から学ぶ組織の運営と拡大
- はじめに、奈良県農業の概要ですが、販売農家戸数は1万5040戸で全国44位、1戸あたりの経営耕作面積も0・86ヘクタール(全国43位)で、非常に小規模なのが特徴です。
- 分科会/生産と多様な流通、地域活性化と仲間作り
- 秋田県能代市の鶴形地区は、昔、米が作れる平たんな土地は少なく、そばなら傾斜した土地でも作れるということで、ソバを作付けする農家が多かったようです。そばだけでは栄養が足りないので、豆乳を加えて作っていました。そば粉と豆乳の割合は家庭によってさまざまですが、この作り方は昔からの知恵です。以前はどの農家でも作っていましたが、高齢化で今は少なくなりました。
- 史実から消えた謎の軍隊(上)
- 第2次世界大戦末期、日本軍によって農作業に従事させられ、食糧と燃料の増産のために動員された人々がいた――。戦後67年たった今、この事実が歴史から消されようとしています。この「銃をもたない軍隊」の正体は何か。
- 豊年エビ
- たんぼに水が入って……
- 農業は人と地域を結ぶ絆
- 愛知県の東端、新城(しんしろ)市で今年4月に発足した若手農家のグループが新風を吹き込んでいます。その名は「アグリホリック」。アグリ(農業)とホリック(中毒)を組み合わせた造語で、農産物の生産や販売だけでなく、地域の活性化に大きく貢献しています。
- 旬の味
- 私の地域では、お盆は8月13日から始まる。盆棚を飾り、迎え火を焚(た)き、先祖の霊を迎える
■2012年8月13・20日(合併号)(第1033号)
- 燃え広がる運動と連帯し草の根の力を大きく/参加者の感想
- 農民連は8月1、2の両日、被災地・宮城県で全国研究交流集会を開催し、全国から217人が参加しました。会場となった大崎市鳴子温泉の「農民の家」には、東日本大震災の後、「農民の家」で避難生活をしていた東松島市の被災者の方々も4人参加しました。
- 東電が“仕入先変えよ”と賠償拒む/控訴審必ず勝利する
- 「いのちと暮らしを守る」を理念に、不必要な食品添加物や農薬を使用しない食品を消費者に届けている「なのはな生協」(千葉市稲毛区、1万1601人)は、7月23日までに東京電力千葉支店に対して、風評被害による損益や検査費用など総額4700万円余の損害賠償請求を行ってきました。3月29日には1870万円余りが賠償されましたが、残りの3660万余はいまだ賠償されていないばかりか、東電は6月14日、「支払うことはできない」と拒否してきました。
- 原発なくせ!国会大包囲20万人
- 「原発いらない!」「再稼働反対!」――「原発なくせ」の声を国会に届けようと、7月29日、20万人もの人々が国会の周囲を取り囲みました。この「国会大包囲」を呼びかけたのは、「首都圏反原発連合」。農民連も加盟する「原発をなくす全国連絡会」をはじめ、環境NGOなどが数多く参加するネットワークの「脱原発世界会議」、「さようなら原発1000万人アクション」など、組織や思想信条の違いを超えて「原発反対」の一点で共同する団体や人々が協力しました。
- 農のこころ
- 青天や歯よりも白き稲の花
- リオ+20(国連持続可能な開発会議)を振り返って/成果の乏しい「国連会議」と盛り上がった「ピープルズ・サミット」
- 「リオ+20」(国連持続可能な開発会議)が6月20日から22日(事前会合を含めると13日から)までブラジルのリオデジャネイロで開かれ、3日間で国連加盟188カ国と3オブザーバー(EU、パレスチナ、バチカン)から97人の首脳や閣僚が参加したほか、市民ら約3万人が集結しました。本会議のオープニングで、国際的農民組織ビア・カンペシーナ国際代表のヘンリー・サラギさんが演説し、貧困、気候、環境、食の安全などの問題解決のために「食糧主権」確立の必要性を訴えました。本会議場の外ではサイドイベントが盛大に行われ、NGOや市民団体はピープルズ・サミットなどを開き、デモ行進やイベントなどが多彩に催されました。
- 東京で豊岡(兵庫)エキシビション/農法にかける私の思いや夢は?
- コウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県豊岡市は7月25日、まちをアピールする「豊岡エキシビション2012」を都内で開きました。
- 石田さん 米づくり奮闘記(4)
- 雨脚は変わりませんが、代掻きを始めることに。トラクターに代掻き機を取り付け、もちろん運転は大林博さん。私は軽トラックで出発。十数年ぶりの運転です。
- 旬の味
- 全国研究交流集会が開かれた宮城県の旧鳴子町。ここでは2006年から「鳴子の米プロジェクト」が始まった
■2012年8月6日(第1032号)
- 陸から海から“オスプレイ帰れ”
- 陸から海上から「オスプレイはいらんどー!」「オスプレイは帰れ!」の怒号が渦巻く中、オスプレイを12機積み込んだ民間輸送船は予定通り、米軍岩国基地に7月23日早朝到着しました。はるか離れた対岸でしか抗議行動ができないもどかしさと悔しさ、怒りがこみ上げてきました。
- 農民連ふるさとネット第9回総会/米屋さんと生産者をつなぐ交流会
- 農民連ふるさとネットワークは7月26日、東京都内で第9回総会を開き、全国の加盟組織から79人が参加。1年間の活動と2012年度の事業計画、決算および予算案を討議し、それぞれ全会一致で採択し、新しい役員を選出しました。
- 海区漁業調整委員に初当選/TPP参加反対・消費税増税阻止
- 岩手県漁業組合(岩手県農民連に団体加盟)の蔵徳平組合長が立候補した岩手海区漁業調整委員会の選挙が7月24日告示されましたが、定数9人に対して同数の立候補だったため、蔵さんは無投票で初当選をはたしました。
- 雑誌『農民』第66号できました/宣伝100回目迎える
- 雑誌『農民』第66号ができあがりました。
- 農のこころ
- ほんものの農家に泊る夏休み
- 原発ゼロのエネルギー政策に転換を/パブリックコメント締め切り迫る
- 原発再稼働に反対する人々が首相官邸を取り巻いた6月29日、政府は「エネルギー・環境に関する選択肢」を発表しました。
- エネルギー自立地域訪ねて
- ドイツ、スイスのエネルギー自立地域を視察した農民連関東ブロック協議会の一行は、7月5、6の両日、スイスを訪問しました。北部のバーゼル近郊や、中部よりやや北のメルヒナウ村を訪れました。
- 旬の味
- 「かつて経験したことのない」豪雨は、九州北部に甚大な被害をもたらした。被災にあわれた方々に心からお見舞い申し上げる
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