農民連ふるさとネットワーク
石田さん 米づくり奮闘記(4)
2回目の代しろ掻かきと田植え
トラクターの後ツバメ追う
雨脚は変わりませんが、代掻きを始めることに。トラクターに代掻き機を取り付け、もちろん運転は大林博さん。私は軽トラックで出発。十数年ぶりの運転です。
大林さんが代掻きする今日の田んぼは、3反の広さです。大林さんが代掻き機(ドライブハロー)を巧みに操り、田んぼの凸凹をならしていきますが、土が片寄ることもあり、何回かくり返します。見た目ほど簡単ではありません。
雨があがってくると、代掻きの後を待つかのようにツバメが2羽、3羽と集まり、スーと水面を飛行したりつまんだりしています。大林さんは、「ひなのエサ取りをしているのだろう」と言います。雲間の陽光が水面に跳ね返るなかを、動くトラクターの後をツバメが舞い、追っていきます。そんな光景が、私たち都会に住む人間には、人と生き物がともに生きる姿に見えた思いでした。
昼に一服して、次に田植えです。大林さんは10アールの田んぼに苗箱15枚を植えます。「代掻きは雨でもできるが、田植えはしづらい」とのこと。「下の土が水で見えるか見えないくらいが良い」そうで、「雨が降ると、田んぼの水抜きがうまくできない」と、今日の田植えの選定には苦労したようです。
田植えは、畝幅(床から床の幅)30センチ、坪間(株と株の間)21センチ、苗3本植え。1株30本ぐらいを理想に1坪50株を植えます。苗は田植え機がつまむ関係から、10〜15センチ丈内で、実際植える苗丈を測ると12〜13センチでした。「あまり葉令(葉の枚数)は気にしていない」と笑います。
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石田さん運転の軽トラが脱輪!? |
田植えに行く際、苗箱を積んで軽トラックを運転したところ、車輪がぬかるみにはまってしまい、トラクターで救出される羽目に。大林さん夫婦に余計な手間をかけてしまいました。「どうもスミマセン」。
(つづく)
(新聞「農民」2012.8.20付)
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