東京で豊岡(兵庫)エキシビション
コウノトリの米を食べてほしい田んぼに子どもたちが帰ってきたコウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県豊岡市は7月25日、まちをアピールする「豊岡エキシビション2012」を都内で開きました。豊岡市の中貝宗治市長が「小さな世界都市へ、果敢に、大胆に挑戦」のテーマでプレゼンテーションを行いました。 「コウノトリ復帰の取り組みで、田んぼに生き物が帰ってきた。同時に誇りに思うのは、田んぼに子どもたちが帰ってきたことだ」と述べた中貝市長。小学生が、コウノトリ復帰の活動に参加するなかで、豊岡の米を食べてもらうために何をしたらいいのか自分たちで考え、最初にコンビニエンスストアに行って「おにぎりに豊岡の米を使ってほしい」と要請したことを語りました。 値段の問題などで困難なことがわかると、次に、市長の元を直接訪れ、「学校給食に使ってほしい」と提案。今では給食で週に2回、地元産の米が出されています。 さらに、「米を被災地に届けよう」と考えた子どもたちは、運送費のことで運送会社へ、米袋のことでJAを訪ね、募金活動などを通じて、東北に地元産の米を届けた取り組みを紹介しました。 中貝市長は「自らが考え、行動することが、私たちのめざす世界都市の市民として求められている」と述べました。
次に、「豊岡放談」と題するトークで、「コウノトリ育(はぐく)む農法」を実践する3人の米農家が、農法にかける思いや今後の夢を語り合いました。(発言要旨は別項) また、1年をかけて、市の観光地、城崎(きのさき)を撮影した映像作家、藤原次郎さんへのインタビューが行われました。 第2部の豊岡の特産物を紹介し、食を楽しむ交流会では、但馬牛ステーキ、甘エビのにぎりずし、地元の米のおにぎりなどを味わいながら、歓談しました。
農法にかける私の思いや夢は?コウノトリ育む農法に取り組む
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コウノトリ育む農法への夢を語り合う(右から)根岸さん、田中さん、畷さん |
[2012年8月]
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