燃え広がる運動と連帯し
草の根の力を大きく

農民連・全国研究交流集会開く

　農民連は8月1、2の両日、被災地・宮城県で全国研究交流集会を開催し、全国から217人が参加しました。会場となった大崎市鳴子温泉の「農民の家」には、東日本大震災の後、「農民の家」で避難生活をしていた東松島市の被災者の方々も4人参加しました。

集会の成功を力に大会向け、
会員・読者の拡大へ奮闘を

　暴走につぐ暴走を続けている野田首相

　一橋大学名誉教授の渡辺治さんが「ＴＰＰ、消費税、オスプレイ、そして改憲…、新自由主義・軍事大国化の大攻勢に立ち向かい、憲法の生きる地域・社会を」と題して特別講演を行い、農民連の真嶋良孝副会長が「ＴＰＰ問題の現局面とたたかいの方向」について、また笹渡義夫事務局長が、農民連の今日的役割と組織の拡大について問題提起を行いました。

　その後、参加者は6つの分科会（(1)原発事故損害賠償運動と仲間づくり(2)国保、税金などの要求と仲間づくり(3)生産と多様な流通、地域活性化と仲間づくり(4)先進から学ぶ組織の運営と拡大(5)ＴＰＰのたたかい、共同のひろがり(6)原発ゼロと再生可能エネルギー）に分かれて議論し、それぞれのテーマを深め合いました。

各地から経験を出しあい、ともに学んだ第1分科会

　農民連に求められる地域で「蝶番（ちょうつがい）」の役割

　最後のまとめで笹渡義夫事務局長は、渡辺先生の講演に多くの共感の声が寄せられていることを紹介。「消費税増税法案が重大な局面にある。全国で地元選出の国会議員に働きかけ必ず阻止しよう」と訴えました。そして来年の大会にむけて、いまの情勢にふさわしく、この研究交流集会の成功を会員・読者の拡大につなげて大奮闘しようと呼びかけました。

　農民連本部と宮城に感謝の大漁旗を贈呈

（なお、研究交流集会の内容は、次号で詳しくお伝えします）

参加者の感想

▼渡辺先生の講演は、活動への確信を深めるものとなりました。「世の中変わってきた」という声が多くの人々から聞かれます。いま以上に「ものを作りたたかう農民連」の姿を、地域でもっと出していくために明日からがんばりたい。引き続き東北支援を強め、来年の大会めざして組織拡大をともにがんばろう！

▼原発事故損害賠償運動(第1分科会)では、全国の経験が交流できてよかった。賠償請求は個人で状況が違い、いかに東電と向き合い納得のいく請求をするかが重要です。全国の共通認識になることが必要だと感じました｡

▼「国保が高い」という声に、どう対応したらよいのか悩んでいました。第2分科会に参加し、ひとすじの光明がさしてきた感じです。さっそくいかしていきたい。

▼第4分科会で、奈良県連の組織拡大の取り組みを聞き、きめ細かな計画と会員への指導に学ばされることが多かった。会員へ親切・ていねいに対応するためにも、専従者と事務所を持った単組づくりをすすめたい。