農民連の今日的役割と
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来年1月の第20回定期大会に向けて、当面するたたかいに関して提起をします。
この間、農民連は「一点共同」に全力を挙げてきました。TPPの問題では、農民連が「蝶番(ちょうつがい)」となって、農協や漁協、森林組合、そして市民運動などとガッチリとスクラムを組んで、たたかいの新しい枠組みをつくることができましたし、原発ゼロのたたかいの画期的な高揚がつくられています。こうした国民的なたたかいに連帯、合流して、農山村から一致点による共同をさらに広げる、そのために全力を尽くすことが何よりも重要です。
とりわけ、福島の復興と結んだ「原発再稼動反対・原発ゼロ」のたたかいは重要です。毎週金曜日の首相官邸包囲行動には10万人、20万人もの人々が集まっています。これに呼応した日本各地でのたたかいに農民連も大きく合流して、燃え広げさせようではありませんか。また、いまだに福島第一原発事故の損害を請求できずに泣き寝入りしている農民がたくさんいます。原発ゼロ、再稼動反対と結んで、全面賠償を勝ち取るたたかいにも全力をあげましょう。
「3・11」を経て、農業・農村がいかに大切な価値をもっているかが際立っています。農業への誇りを多くの農家と共有・共感しあい、来年1月の定期大会を目指して、情勢にふさわしく、会員と新聞読者の拡大の上げ潮をつくっていきましょう。
この間、被災地での組織づくりが前進しています。福島県連は、原発事故の損害賠償を軸にして、170人以上の会員を拡大しました。長野県北部地震で大被害を受けた栄村に農家戸数の6%を超える農民組合が結成されています。また、宮城県では1000人を超える森林組合が団体加盟し、岩手県農民連のもとに結成された漁民組合では、組合長が海区漁業調整委員にみごと当選する快挙をはたしています。被災地の農民や住民の切実な要求を真正面から受け止め、ともに汗を流す農民連に共感が広がって、仲間作りが前進しています。
多くの国民や農民のなかで、「民主党には裏切られた。自民党もダメだ。これからは自分たちの要求で、新しい政治をつくっていきたい」という思いが広がっているというのが、今の情勢です。さまざまな要求実現を切り開き、社会や政治を動かしてきた農民連が、勢力を大きくすることは、こうした方々に大きな勇気を与えることにもなります。
この夏から秋にかけて、仲間作りに集中的に取り組み、それぞれの組織が過去最高の現勢を突破し、来年1月の定期大会を必ず成功させましょう。
[2012年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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