2001年2月


2001年2月26日(第482号)

スペースマーク これはユニーク“げたばき”ヘルパーさん
高齢化率(人口に占める65歳以上の割合39%という長野県下水内郡栄村。「田直し事業」で知られるこの村で、こんどはお年寄りを地域で世話をする「住民ヘルパー」(通称“げたばきさん”)制度が始まり注目されています。
スペースマーク 徹底究明集会開く
日・米政府は原潜事故の原因を徹底究明せよ!――2月15日、「KSD汚職など徹底究明せよ!2・15緊急集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、約3千人が参加しました。
スペースマーク 女性部パワーの源泉は…(上)
農民連女性部の第12回総会が2月3、4日に開かれ、参加者に勇気と元気を与えました。女性部の活動をさらに発展させる取り組みなどについて、総会での発言にもふれながら高橋マス子部長と飯島和子副部長に対談してもらいました。司会は農民連副会長の谷口一夫さんです。
スペースマーク 新聞を拡大、産直を広げ晴れて滞納金を一掃
全国連への未払いを克服したことについて発言します。はじめに「どうしてこんなに借金がふくれたか」についてお話します。
スペースマーク 年末から「農民」144部拡大
山形・田川農民センターは年末から新聞「農民」を144部増やし、目標を達成して2月11日の定期大会を迎えました。大会では新たに酒田地区が合流して名称も「庄内農民センター」になり、引き続き全国の躍進の一躍を担いたいと意欲に燃えています。
スペースマーク アメとムチで押しつける「市町村」「農協」合併に反対前田穣・宮崎県綾町長の呼びかけ人を代表してのあいさつ
見せ金やペナルティーによる強引な合併でなく、地域に根づいた自治と協同を築こう――「第1回地域に根ざした自治と協同の運動交流集会」が、2月10〜11日、群馬県伊香保温泉で開かれました。政府・財界主導の「市町村合併」に反対する町村 長、非合併農協の組合長らの呼びかけで、農業・農協問題研究所(暉峻衆三所長)が世話役となって開いたもの。13人の首長・組合長をはじめ、農民、農協職員、研究者など六十人が参加しました。
スペースマーク 韓日農民の交流 (2)
12月21日に韓国・全国農業技術者協会の崔事務處長とともに韓国農協中央会を訪問。韓国農民の状況や、とくに韓国政府が発動したニンニク、乳製品のセーフガードについて話を聞きました。
スペースマーク 冬期ゼミナールでWTO学習
「凍原に春を呼べ!」――第13回小清水農民組合冬期ゼミナールが1月27日、小清水町農業研修センターで開かれました。
スペースマーク “ふるさとの味”を満喫
2月3日、農民連女性部総会の“お楽しみ”の一つ、参加者が持ち寄る「ふるさとの味」夕食交流会が開かれました。
スペースマーク 沖縄県農民連 リレー栽培開始
沖縄県農民連は、全国のみなさんと連携して「スーパースイートきぼう」のリレー栽培にとりくみはじめました。農民連全国大会参加者が中心になり種子を注文、現在、播種の準備を進めています。
スペースマーク 「すずき産地」の八細工七貧乏
狂牛病なんて海の向こうの話とタカをくくっていたら、日本にも家畜飼料として内臓や肉骨粉が輸入されているとかやっぱり自分で作るのが安心です。

2001年2月19日(第481号)

スペースマーク 秋田のお母さ〜ん!
「秋田のお母さん!」「やっと間に合った!」――息を切らせながら走ってきた東京・町田市の私立和光中学3年生の4人。2月4日、農民連女性部第12回総会に参加した秋田県大曲市の大曲松倉農民連女性部の佐々木冷子さん、佐々木町子さんは、東京駅の新幹線ホームで発車寸前に喜びの再会を果たし、中学生に見送られました。
スペースマーク 全国の豊かな活動経験を交流
農民連女性部第12回総会が2月3日、4日の両日、東京・文京区で開かれ、20都道県から約100人が参加しました。総会では25人が発言。豊かな実践に裏付けられた税金相談会や「もの作り」運動の取り組みなど、ユーモアあふれる報告や発言に、時には爆笑、時には「頑張れ」との激励が飛ぶなど、中身の濃い総会となりました。初めての参加者も多く、「元気をもらった」「女性会員をもっともっと増やしたい」と決意を語っていました。
スペースマーク 宣伝用テープ のぼり旗
農畜産物の輸入急増で価格が暴落し、農家の暮らしや経営を守るうえでもセーフガード(緊急輸入制限)の発動がいま緊急に求められています。農民連はセーフガード発動を求める運動を発展させるための宣伝用テープとのぼり旗を作り、「大いに活用しよう」と呼びかけています。
スペースマーク 日本の農業と国民の食糧を守れ
「野菜の価格暴落は豊作のせい。輸入が増えたためではない」とトボケてきた政府も、ついにセーフガード(緊急輸入制限)発動に向けて動き出しました。
スペースマーク 要は政府のやる気しだい
政府は農家に対し、5年間にわたるネギの収穫量・出荷量・加工仕向量や“ネギ用”の「作業衣料費」「利子割引料」など17項目にわたる経費の明細を示せ――などと、無理難題というべき「調査票」に対する回答を求めています。
スペースマーク 輸入野菜から残留農薬ぞろぞろ
中国・山東省では巨大な冷凍ホウレン草工場近くの広い野菜畑で、収穫直前のホウレン草にせっせと農薬をかけている光景が目につきました。
スペースマーク 生鮮野菜・果物を一年中リレー輸入
“ブロッコリーもレタスもカリフラワーもアスパラガスも、ショウガもニンニクも、年がら年中日本に輸出します”――世界をマタにかけて、野菜と果物を作らせて売りまくる「生鮮メジャー」ドール(アメリカに本籍を置く多国籍企業)。
スペースマーク 価格暴落の真犯人
“泥棒をとらえてみればわが子なり”といいますが、野菜の輸入急増の背景にあるのは、日本の大商社・食品企業の「開発輸入」戦略。種子も肥料も農薬も日本製、農業技術者をつれていき、日本の野菜産地とよく似た気象条件の地域を探し出して野菜を作る――。
スペースマーク 東京の労働者が春闘の柱に
全労連・全国一般労組東京地本(芦田譲委員長)の幹部が勢ぞろいして農民連本部を訪れ、食糧・農業問題を春闘の柱にすえてたたかう意向を表明しました。
スペースマーク セーフガード(緊急輸入制限)って?
輸入が急増して農業をはじめ国内産業がつぶれるのを防ぐため、世界貿易機関(WTO)はセーフガード(安全装置)の発動を各国の権利として保証しています。一口で言えば“各国が自国の農業や産業を守るために必要な場合は、緊急に輸入を制限したり、関税を引き上げることができる”――これがセーフガード協定です。
スペースマーク 農家はみんな待っている
津軽農民組合は、年末から年明けにかけて税金学習会を連続的に開催し、年末からこれまで28人の組合員を迎えています。1000名まであと56人に迫りました(1月末現在)。今年こそ1000名の組合を達成しようと奮闘中です。
スペースマーク “農業やる”とサラリーマンからいきなり就農
私の住むいわき市には農家が1万戸ありますが、会員は10人しかいません。活発な福島では成績の悪いところです。私は五年前、農地も不、農機具も、技術も、住む家も、何もないまま妻と子どもを連れていきなり借地、借家で就農しました。
スペースマーク 櫛田ふきさん(101)亡くなる
日本婦人団体連合会(婦団連)会長の櫛田(くしだ)ふきさんが2月5日夜、東京・練馬区の自宅で亡くなりました。百一歳でした。農民連女性部長の高橋マス子さんが櫛田さんの思い出について書いてくれました。

2001年2月12日(第480号)

スペースマーク 全国でダッシュ 新聞拡大めざし冬の陣
秋田県農民連は2年連続して新聞「農民」の拡大目標を達成し、700部から1500部と2倍以上の読者数となり、注目を集めています。牽引車となっているのが杉山隆二さん(県副委員長、73歳)。杉山さんがこの2年間に増やした読者は266人におよび、この人なくして秋田県連の拡大運動は語れない存在です。
スペースマーク 宝の海を返せ!
ムツゴロウがはねまわり、シギが餌をついばむ豊かな諌早湾。/「海の子宮」といわれた干潟を農地化する農水省の干拓事業で堤防が締め切られてから約4年たった1月28日、福岡、佐賀、熊本の各県漁連と長崎の漁民など7500人が、今年3度目で最大規模の海上デモを行いました。
スペースマーク 春の大運動に全力をあげ参院選挙に連動しよう
国民大運動実行委員会2001年度総会が1月26日(金)開かれ、運動方針を決定しました。「国民諸階層と団結して、WTO協定の改定を!農業・農山村の復権を!」(農民連第13回大会スローガン)めざした春の行動に同実行委員会とともに奮闘しましょう。
スペースマーク 会員十人で単組を結成
鹿児島市農民連が、市内の会員10人(5世帯)で昨年12月結成されました。
スペースマーク WTO改定は農民と消費者共通の要求
私はつい先日農民連に加入し、今回初めて大会に参加しました。私は岩手県二戸市にある山あいの小さな家畜診療所で、獣医師として働いています。
スペースマーク 退任にあって
私は1980年1月、東京で開催された「農業の民主的再建をめざす第1回全国経験交流集会」に参加し、「広島県北の農業を守る連絡会議」の組織と運動の経験を述べ、多くの参加者から注目されたことが思い出にあります。
スペースマーク 全税関勝訴 東京高裁上山興士さんの談話
大蔵省税関職員でつくる全税関労働組合(全税関・上山興士委員長)の東京支部と、労組員約100人が「全税関組合員であることを理由に昇給などで差別された」として、国に差別是正、慰謝料などの支払いを求めていた訴訟の控訴審判決が、1月26日東京高裁であり、一審に続き当局による組合差別と不当労働行為を認め、組合への損害賠償支払いを命じました。
スペースマーク もの作る実践交流柳下登さんのあいさつ
「農の会」の定例研究会が、1月27・28日の両日、東京都内で開かれました。日本全国で雪に見舞われ、交通網が大混乱になるなか秋田、石川、新潟、三重など全国から会員が集まり、日頃の農業技術や実践を熱心に交流しました。
スペースマーク 韓日農民の交流 (1)
昨年12月18〜22日、韓国農業技術者協会の招きで、小林節夫代表常任委員(当時)、真嶋良孝事務局次長、飛田元雄常任委員、二瓶康一・新聞「農民」編集次長、千葉・多古町旬の味産直センターの高橋清代表が韓国を訪問しました。同協会の第41回大会に出席し、韓国の農民のみなさんと交流するため。
スペースマーク 農民連醤油で作ったとれたて好評海老の佃煮
わが国第2位の湖、茨城県霞ヶ浦。かつては有名な魚類の宝庫でした。この霞ヶ浦町の柏崎に、4代続く老舗の水産物加工問屋「栗山商店」があります。常陸野農民センターでは栗山商店と共同して、「海老の佃煮」を作りました。「こんなにおいしい佃煮は初めて」と、食べた人から大好評です。
スペースマーク 深谷志成さん急逝
食品科学・食品経済学者で学校法人後藤学園教諭の深谷志成(ふかやしせい)先生が、1月19日、肝臓ガンのため、52歳の若さで急逝されました

2001年2月5日(第479号)

スペースマーク 喜びつづり大臣賞
山形県田川農民センターの組合員、遠藤義弘さんの長男で中学2年生の晃毅(こうき)君の作文が、「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールで、農水大臣賞に選ばれました。このコンクールは「お米に関しての思い出や考えたこと」をテーマに、各学校などを通じて作文や図画を公募、応募数は33,789点でした。主催は全中などのJAグループ。
スペースマーク 黄金の秋
「はぁ。つっかれだー」/僕は部活から帰ると、こう言って、すぐにアイスを食べてねっころがる。いつもならそうなんだけど今日からは最悪の日が続く。/ほら、来た来た。
スペースマーク 自民党丸ごと腐敗
「KSD中小企業経営者福祉事業団」汚職事件は、古関忠男前理事長が、自らの野望を達成する目的で自民党への金権攻勢をかけ、多くの自民党議員がそれに群がり、総額15億円とも20億円ともいわれる中小企業経営者の災害補償共済金を流用した政界大腐敗事件になってきました。
スペースマーク 岡山で勝ちとる
「農用施設の固定資産税は水田なみにせよ」と、岡山県農民連真備農民組合(狩山房太郎会長)の組合員5人が真備町を相手取って訴えていた請求が認められ、5人のうち4人の農機具倉庫などの固定資産税が引き下げられました。
スペースマーク 小林節夫代表常任委員の討論のまとめ退任にあたって
3日間ご苦労さまでした。大会の参加者は344人、そのうち女性が59人です。発言者は46人でした。
スペースマーク “輸入農産物の恐ろしさを知りました”生産者のしっかりした視点
「安いから、手軽だからとついつい食べてしまうマック。記事を読んでショックです」「今の少年たちがおかしい原因の一つは食べ物。そのことを1人でも多くのお母さんに伝えたい。」――新聞「農民」の報道に大きな反響が寄せられています。
スペースマーク “国産の落花生は味がいい”
ビールの良き友、ピーナッツ。お茶請けによし、料理してもおいしい。このピーナッツ、つまり落花生の大産地、千葉県農民連が地元加工業者と共同でつくった落花生が「さすが国産、味が違う」と好評を博しています。
スペースマーク 韓国の農業を訪ねて
昨年11月22〜27日、「韓国の“農”と“食”を訪ねる旅」(岩手県内の農民連や農協労組・農協・生協などでつくる「いわてコメネット」主催)というツアーに参加しました。これは、昨年2月の盛岡でのシンポジウムに招いた韓国全農議長の鄭光勲さんとのつながりで実現したもの。
スペースマーク 桑山真恵さんに聞く
ちまたにあふれるファーストフード店屋コンビニ店、その利用者の多くが若者です。こうした中、昨年、京都で開催された学生学術文化集会「一二月祭」(全学連主催)で食をテーマに分科会を企画した三人の学生の1人、桑山真恵さん(25歳、京都女子大学短期大学部2年生)に話を聞きました。
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