「お礼が言いたくて」東京の中学生が駆けつけ、女性部総会に参加した秋田の女性と再会秋田のお母さ〜ん!秋田・大曲市 すぐ女性部結成した行動力
「秋田のお母さん!」「やっと間に合った!」――息を切らせながら走ってきた東京・町田市の私立和光中学三年生の四人。二月四日、農民連女性部第十二回総会に参加した秋田県大曲市の大曲松倉農民連女性部の佐々木冷子さん、佐々木町子さんは、東京駅の新幹線ホームで発車寸前に喜びの再会を果たし、中学生に見送られました。
目をうるませ喜びの再会見送りにきたのは千葉みな美さん、大原まいさん、藤田真由さん、丸茂憲二君。和光中学の学習旅行で昨年九月に冷子さん、町子さんの家で農作業を体験。農業とは無縁の都会育ちの四人は、「秋田のお母さん」のことが忘れられず、前日に電話で知らされ、駆けつけてきたのです。冷子さんと町子さんは発車の時間を気にしながら、そわそわ。町子さんの携帯電話に連絡が入ったのは、発車五分前。再会を果たし、お互いに目をうるませていました。「秋田のお母さんにはお世話になったので、お礼がいいたくて」と手を握り合っていました。
総会に初参加 元気いっぱい一月二十八日に開かれた秋田県連大会に夫婦で参加した冷子さん、町子さんたちは女性部の結成を呼びかけられ、冷子さんが部長になって、翌日に五人で立ち上げました。農民連女性部総会にさそわれると四人で参加する元気で行動力あふれるお母さんたち。四人とも初めての参加です。
春と秋に都会の子らを受入れ総会では冷子さんと町子さんが発言。町子さんは三年半前に学生らでつくるユース・アグリ・クラブの呼びかけた農業ボランティアを受け入れて以来、都会の子どもたちを春と秋に受け入れてきました。「直売所をやりながら、グリーンツーリズムをやるきっかけになったのは、農業ボランティアの記事に秋田が載っていなかったので、農民連本部に連絡して載せてもらったこと。和光中学生は風の日も雨の日も三日間カッパを着て頑張ってくれました。昨年十月には和光中学のバザーに招待され、いぶりガッコやナスのふかし漬け、あきたこまち二トン車分を売り尽くしました。父母とのつながりもでき、野菜やお米も買ってもらっています。子どもたちが農業の素晴らしさを知り、後継者になってくれればと思うと、新たに明るい日差しが見えてきた」と話しました。
(新聞「農民」2001.2.19付)
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[2001年2月]
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