「農民」記事データベース20120514-1020-01

画期的な共同の広がり

“TPP反対”で一致

農民連食健連国会前座り込み

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 「野田首相は日米首脳会談でTPP参加を表明するな!」―4月25日、国会周辺や日比谷野外音楽堂、銀座などで、「TPP反対」で一致し、広範な市民団体や個人、農林漁業団体、医療関係者、労働組合、消費者団体などが集まり、これまでにない画期的な共同の広がりとなりました。


“農作業休み参加した”
野田首相は訪米で参加表明するな!

 農民連・全国食健連は4月25日、国会前座り込み行動を行いました。「朝、乳しぼりをして飛行機で来た」(北海道根釧地方)、「朝3時起きしてバスで来た」(岩手)など、農繁期で忙しいなか全国から約400人が駆けつけました。

 はじめに農民連の白石淳一会長は「野田首相は連休中に訪米して、オバマ大統領にTPP参加の“手みやげ”を持っていこうとしている。しかし『TPPに参加するな』の広範な声に追い詰められている。大きな共同の広がりを力に断固阻止しよう」と訴えました。また全国食健連の坂口正明事務局長は「昨日、国会ではみんなの党を除くすべての会派から代理を含め国会議員295人が集まって『参加表明するな』と声をあげた。今日はこれまでにない広範な団体や個人が合流して『1万人キャンドル集会』を開く。今日は、TPP阻止のたたかいのなかで記憶に残る歴史的な日になるだろう。このことに確信を持って今日の行動を成功させよう」と呼びかけました。

 参加者は、チラシを配布しながら国会前に座り込み、各団体や地域の代表がマイクを握り、「今年はうまい米をいっぱいつくろうとはりきって農作業に取り組んでいるときに、農業つぶしのTPP参加とはなにごとか」(岩手)、「TPPや原発事故がなければ、こんな忙しいときにわざわざ上京して国会前に座り込むこともなかった。本当に怒りでいっぱいだ」(山形)、「野田首相は千葉の出身。地元に泥を塗るようなドジョウ内閣は、即刻泥の中に入ってもらいたい」(千葉)、「どうしてもこの集会に参加したくて、農作業の手を休めて青森から来た。菜の花の咲くふるさとを守るため、がんばりたい」(青森)などと発言すると、「そのとおり!」の声があがりました。

 JA請願デモとエール交換

 そして、JAグループなどが国会請願デモに来ると、「TPPはいらない!」とエールを交換しました。

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農作業の手を休めて、全国から駆けつけ、国会前に座り込む農民連・食健連のみなさん


1万人キャンドル集会

各分野からトーク外国からメッセージ
ともに行動を

 夕方から始まった「STOP TPP! 1万人キャンドル集会」には、時おり雨の降るなか、「インターネットで集会を知った」というサラリーマンなど約5000人がキャンドルをかざして参加しました。主催したのは、「TPPを考える国民会議」と「キャンドル集会実行委員会」、そして農民連や全国食健連など38の団体が実行委員を構成する「TPP反対市民アクション実行委員会」の3者。

 集会は、音楽を交えながら各分野からのトーク(発言)とライブセッションで進められ、韓国とアメリカ、ニュージーランドから連帯と激励のメッセージが寄せられました。最後に「本日、私たちはさまざまな分野から集まり、改めて『STOP TPP!』の思いを確認しました。私たちはみなさんに呼びかけます。すべての人たちのいのちと暮らしを守るために、『STOP TPP!』の声を政府に、そして国内外に届けるため、ともに行動しましょう」との集会アピールを参加者全員で確認し、銀座をパレード。アピール文を配布しながら市民に訴えました。

(新聞「農民」2012.5.14付)
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2012年5月

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