「農民」記事データベース20120514-1020-11

TPP阻止
小さな垣根を超え大きな連携を
(4/5)

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TPPで私たちの暮らしはどうなる

 TPP参加は被災者には苦痛

  全国農協青年組織協議会副会長・遠藤友彦さん
 政府はTPP参加に前のめりの姿勢ですが、被災地にとってこれほど苦痛に満ちた動きはありません。

 日本の農業者の仕事は、日本人の胃袋を日本の食料で満たすことです。TPP参加で食料自給率が下がります。外国のもので体をこわすのではなく、日本の安全・安心な食料を、次世代の子どもたちが作れるような環境をつくるのが政府の仕事です。

 水産物の乱獲を引き起こす恐れ

  全国漁協青年部連絡協議会会長・角好美さん
 水産物の関税は、すでに大幅に引き下げられています。数十年にわたり、洪水のような安い輸入水産物によって、わが国の水産業は痛手を負い、厳しい状況に追い込まれています。

 世界の水産資源の4分の3は、過剰に乱獲され、輸出に向けられています。さらなる自由化は、輸出目的の乱獲を引き起こし、水産資源を枯渇させるおそれがあります。

 高い医療品費が保険財政も圧迫

  全日本民医連・立川相互病院(東京)看護師・井澤有里美さん
 日本は国民皆保険制度で、いつでもどこでも誰でも医療を受けられます。これが、長寿国、日本をつくるひとつの要因になってきました。

 TPPに参加することになれば、アメリカ並みに薬価をつり上げられる危険性もあります。医薬品費が高くなれば、保険財政も圧迫します。お金の切れ目が命の切れ目という日本になってしまっていいのでしょうか。

 TPPで雇用がますます危険に

  首都圏青年ユニオン委員長・武田敦さん
 経団連の御手洗名誉会長が「TPPなくして雇用は守れない」と言いましたが、今でも正社員でさえも奴隷のように働かせられています。簡単に首を切られ、若者の非正規雇用が広がっています。

 心も体もボロボロで仕事につきたくてもつけない状態です。みなさんと一緒に、働くルールが守られる社会をつくっていきたい。

 食品の安全を守る権利奪う

  遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンの西分千秋さん
 TPPは、アメリカの基準を他国に押しつけることにより、食品の安全を守る権利を奪います。気づいたときには、私たちの食や農がアメリカのモンサント社など一部の企業に支配されることになってしまいます。食糧主権、食の安全を守り、未来の世代が安心して暮らせる社会、多様性を大切にする社会をつくるためTPPに反対します。

 共済をしっかり根づかせていく

  NPO法人アビリティクラブたすけあい副理事長の花山由美子さん
 共済事業で、お金の助け合いをしてきました。保険業法の改定で少額短期保険に移行しましたが、多くの仲間が共済をあきらめさせられました。そしてTPPは、共済をこわします。しかし、私たちはこれからも助け合いのしくみをつくりながら、地域で豊かに暮らすために共済をしっかりと根づかせていきたい。


野田さんにアピール
届けばいいなと思う

アピール読み上げた、
タレントの藤波心(こころ)さん(15)

画像 今日の集会に、たくさんの方が来ていてうれしく思いました。アピールが野田首相や政治家の方々に届けばいいなという思いで読みました。

(新聞「農民」2012.5.14付)
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2012年5月

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