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韓国農民

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農民連代表団の韓国訪問

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農民革命の精神引き継ぐ

東学農民革命の史跡を訪問両国農民の心まじわる

 チョンウプ市では、東学農民革命の史跡を訪れました。

 東学農民革命は、日清戦争の口実ともなった1884年に起きた民族蜂起で、日本が初めて直面した抗日民族運動です。東学とは、「人すなわち天」とする平等思想で、この思想をもとにしてチョンウプ市で農民を中心に蜂起し、はじめは腐敗した封建制とたたかい、その後、農民の蜂起に乗じて朝鮮半島の支配をもくろみ出兵してきた日本軍とたたかいました。

 史跡見学では、まず全員で慰霊塔に黙祷をささげた後、農民たちが蜂起を決議した広場、リーダーのチョン・ボンジュンの質素な住居跡、東学農民革命の記念博物館などを巡りました。

 朝鮮半島全土に広がった東学農民革命でしたが、最後は日本軍の徹底的な討伐作戦によって5万人ともいわれる農民が虐殺され、中心メンバーは処刑後さらし首にされました。戦後、有志によって建てられた「無名東学農民軍慰霊塔」の主塔の周りには、さらし首にあった農民の顔や、武器として使われた竹槍や農具、農民たちの悲願の象徴だったご飯が盛られた茶わんが彫られた小さな塔が取り巻いていました。

 ガイドをしてくれた東学農民革命継承事業会副理事長のイ・カウサンさんは「農業は国の基、そして一番大切なのは心です。韓国と日本の農民が仲良くできたら、どんなにすばらしいでしょう。ここで東学農民の心と、日本の農民の心が交わったように、アジアと世界の平和をともに目指しましょう」と熱く訴え、代表団に大きな感銘を与えました。

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東学農民革命を率いたチョン・ボンジュンの像の前で

 KPLの政策局長のカク・キルジャさんは、東学農民革命が軍事政権との民主化闘争の原点として再評価されていることを紹介するとともに、「KPLとKWPAの運動は、東学農民革命の精神を引き継ぐたたかいです。私たちの運動の精神を、農民連の皆さんに伝えたかったのです」と述べ、代表団は大きな拍手で応えました。


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茨城・石岡市 鈴木伸子

(新聞「農民」2010.10.25付)
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2010年10月

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