2010年10月


2010年10月25日(第946号)

スペースマーク 農民連代表団が韓国訪問
農民連の代表団が9月29日から10月3日まで、韓国を訪問し、韓国全国農民会総聯盟(KPL)と韓国女性農民会総連合(KWPA)との定期交流が行われました。第1回の昨年はKPLとKWPAが来日して行われ、第2回となる今年は日本が韓国を訪問。KPL創立20周年式典への出席、生産組合や女性農民会との交流、韓国の農民運動と独立運動の原点と言われる「東学農民革命」の史跡見学など、盛りだくさんの日程で交流し、行く先々で温かい歓待を受けました。産直や生産組合など生産現場での運動の広がりに感銘を受けるとともに、ともに学びあい、さらに共同を強めることを確認しあいました。
スペースマーク 戸別所得補償来年度から本格実施 北海道では…農家はどうなるか?
「水田・畑地において、生産数量目標に従って生産を行う販売農家(集落営農も)に対して、販売価格と生産費の差額分に相当する交付金を直接交付する」という来年度の農業者戸別所得補償制度の概要が、農水省から公表されました。「本格実施」と銘打ったこの戸別所得補償が農家にどんな影響を及ぼすか。改善が必要な課題もたくさんありそうです。
スペースマーク フォーラム「有害物質の魚汚染を考える」「米価下落対策を」意見書170超す
21世紀の水産を考える会は10月9日、東京都内で、日本科学者会議の協力も得てフォーラム「有害物質の魚汚染を考える」を開き、研究者や水産関係者などおよそ30人が参加しました。
スペースマーク 来年度予算で都に要請群馬・利根沼田農民連の直売所が全焼 ご支援を
東京農民連の田中山五郎会長ほか4人は9月17日、来年度の東京都予算に対する15項目の要請を行い、都の農業振興課長や食料安全課長らと交渉しました。
スペースマーク 農のこころ
清貧というも夫婦の蕎(そば)麦の花
スペースマーク 「作況99」「平年作」?とんでもない! 佐久(長野)では近年にない不作
先ごろ、今年の稲作の作況指数が発表され、長野県は「99」「平年作」とのこと。だが、現地の実情は大きく違う。
スペースマーク 農民連 東中労と2回目の懇談農協正組合員3年間で17万人減
農民連は10月8日、築地市場の労組、全労連・全国一般東京中央市場労働組合(東中労)との2回目の懇談を農民連本部で行いました。懇談は、卸売市場の流通、全国一律最低賃金制(ナショナルミニマム)の問題などで定期的に意見交換を行うものです。
スペースマーク ものづくり 仲間ふやし 運動も暮らしも元気(1/4)(2/4)(3/4)参加者の感想(4/4)もうひとつ食べたいなぁ
韓国の農民運動といえば、これまではWTO反対闘争やアメリカ産牛肉輸入禁止のろうそくデモといった政治闘争がよく知られていますが、生産の現場ではいま、農民連で言うところの「ものづくり」の運動が広がっています。全羅北道では、KWPA(女性農民会)がいま力を入れている在来種の種子を守る取り組みと菜園運動(ウリトッパ)を視察。慶尚北道では、リンゴ産直に取り組む地域のKPL(農民会)やニンニク生産組合と交流しました。
スペースマーク 写真で見る/昔なつかし 農の風景
秋田県横手市(旧十文字町)に住む神原一美さんは、長年、秋田県南部の農村風景を撮り続けてきました。そのなかから、昭和30年代後半の農家の仕事や暮らしなどを紹介します。
スペースマーク 素材を生かす旬のレシピ
いよいよ牡蠣の季節到来です。口の中に広がるクリーミーな旨さ。「海のミルク」と言われる良質なたんぱく質。貧血予防にも最適です。
スペースマーク 本の紹介/月刊詩誌『詩人会議』11月号「食と農」特集 農民の詩24編とエッセイ掲載
月刊詩誌『詩人会議』11月号(定価840円)は、「食と農」を特集しています。現役の百姓たちなどが創作した24編の詩と6つのエッセイが紹介されています。
スペースマーク 青年稲刈り交流保育園栄養士さんが学習会
月刊詩誌『詩人会議』11月号(定価840円)は、「食と農」を特集しています。現役の百姓たちなどが創作した24編の詩と6つのエッセイが紹介されています。
スペースマーク 「お米の話を聞く会」お米屋さん講師に
新米入荷を控え、「『おいしいお米って』という題目で話しをしてほしい」と、大阪市地域女性団体協議会から私(米安米穀店)に依頼がありました。9月18日、大阪市都島区で、「おいしいお米が食べたいと思ってもどれを選べば良いか迷ってしまう。どんなところに気をつけてお米を選べば良いか」と、大阪市在住の主婦のみなさんが20人ほど参加しました。
スペースマーク 生物多様性・環境にやさしい食と農自家採取守り発展させる取り組みさらに大きく
遺伝子組み換え生物(GMO)によって損害が生じた場合のルールを定めるカルタヘナ議定書第5回締約国会議(MOP5)を翌日に控えた10月10日、「食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク」(MOP5市民ネット)は、名古屋市栄区の久屋大通公園もちの木広場で、生物多様性を祝うプラネット・ダイバーシティ・プレイベントを開きました。農民連青年部もマーケットやリレートーク、パレードなどに参加しました。
スペースマーク 富山和子さんの日本の米カレンダー
「日本の米カレンダー2011年版」が完成しました。22年目です。
スペースマーク 旬の味
収穫が終わった田んぼに秋祭りの太鼓の音が響く。この時期は秋の味覚、マツタケの季節でもある。子どものころはあちこちでマツタケご飯の香りがしたものだが、かげなくなって久しい

2010年10月18日(第945号)

スペースマーク 共同を広げ草の根から 食と農を守る大運動をAPEC(アジア太平洋経済協力会議)対抗市民行動へ
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は10月2日、東京都内で、全国代表者・活動者会議を開きました。「秋のグリーンウエーブ」(「食糧の波」共同行動10月2日〜12月3日)から来年春のいっせい地方選挙まで、食の安全・安心、食料自給率の向上、世界の飢餓の解決や地球環境・生物多様性を守る運動などを大きく発展させようと、19の都府県と15の中央団体などから58人が参加しました。
スペースマーク 消費者と業者が団結し大増税ストップを
農民連も加入する「消費税廃止各界連絡会」は10月3日、東京・目白教育ホールでシンポジウム「消費税大増税を考える」を開き、約170人が参加しました。
スペースマーク 各国から食糧主権を奪うTPPで自由化さらに加速
「いらない!APEC」横浜民衆フォーラム実行委員会(農民連・食健連も参加)は10月3日、横浜市内で「プレ」フォーラムを開催しました。
スペースマーク 米価暴落対策求める請願・意見書 各地の市町村で続々採択免税軽油制度の継続を 大樹・本別両町で意見書
〈青森〉地元の民主、自民両党に/〈岩手〉知事、JA、民主県連に/〈福島〉2市5町1村で次々と/〈石川〉県議会で採択
スペースマーク 農のこころ
新米の粒総立ちに炊きあがる
スペースマーク 農商工と消費者が手を結び地域の活性化と農業の再生を
神奈川農業問題研究会と神奈川自治体問題研究所は9月19日、相模原市の相模女子大学で「『農商工連携』を知り、発展させるシンポジウム」を開き、生産者、消費者、学生ら約100人が集まりました。
スペースマーク 家族農業は生物多様性を守り世界を養うことができる
農民連は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)開催中の10月22日に、国際的農民組織ビア・カンペシーナ(LVC)、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)とともに、名古屋市熱田区の労働会館東館(JR名鉄「金山総合駅」徒歩10分)で国際フォーラム「家族農業は生物多様性を守り、世界を養うことができる」を開きます。フォーラムの報告者とテーマをお知らせします。
スペースマーク “やったー ボク刈れたぁ”
厳しい残暑が続く9月11日、千葉県の「多古町旬の味産直センター」で新日本婦人の会神奈川県本部のみなさんの稲刈りが行われました。
スペースマーク ぶどう狩り
9月2日、福岡市からエフコープの組合員13人がみのう農民組合の佐々木督文さんの畑にぶどう狩りに来ました。「(房が)おおき〜い。重た〜い」―ぶどう狩りが初めてという人もいて、歓声が響きました。
スペースマーク 旬の味
収穫の秋、わが産地で枝豆交流会が開催され、消費者がバスで押し寄せた。数日前まで大雨が続き、当日の予報も雨だったが、すっかり秋晴れの収穫日和に参加者は大喜びだ

2010年10月11日(第944号)

スペースマーク JAおやま・鈴木喜代志組合長に聞くCOP10、MOP5 監視行動 in 名古屋
JAおやま(栃木県小山市)は9月19日、「米価1俵(60キロ)1万7000円要求」の横断幕と「米を作っても飯食えねえ」のムシロ旗を掲げて、鈴木喜代志組合長を先頭に約100人が東京・銀座をデモ行進しました。日本農業新聞は「単一JAが都内をデモ行進するのはきわめて異例」と報道。さっそく、鈴木組合長に話を聞きに行きました。
スペースマーク 政府は米価下落対策とれ米価暴落に歯止め対策を
10月1日、第176臨時国会が開会。「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会などは同日、諸要求の実現を求めて国会周辺でデモ行進や集会を行い、約200人が参加しました。
スペースマーク 削られるのは民意
民主党がマニフェストに掲げた「衆院比例定数80削減、参院定数40削減」を具体化する動きを強めるもとで、9月29日、衆院比例定数削減に反対する学習決起集会が東京都内で開かれ、150人あまりが参加しました。「削られるのは民意だ!」「強権政治の確立を阻止しよう」と、農民連をはじめ、自由法曹団、全労連など各界の9団体が主催したものです。
スペースマーク 「朝日」社説 米価暴落の現実を無視
朝日新聞は9月19日、「安いコメで発展する道を」と題する社説を掲げました。この社説は、冒頭、「『安いコメ』は、生産者にとってはつらい話でも、消費者から見れば喜ばしい」という書き出しで始まり、「米価下落で農家が採算割れに陥っても、戸別所得補償制度があるので、農家は最低限の所得を保障される」、「過剰米の買い上げには同意できない」、「安いコメなら、農産物の市場開放もしやすくなる」などと書き連ねています。
スペースマーク 農のこころ
コンバイン鼻息荒く道に出る
スペースマーク COP10・MOP5 に向け運動さらに
食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク(MOP5市民ネット)は9月28日、国会内で「市民による遺伝子組み換えナタネ汚染調査報告会」を環境・農水両省を招いて開き、市民、消費者、学識経験者をはじめ、国会議員も参加しました。
スペースマーク ビア・カンペシーナの窓/10月16日をアグリビジネスおよびモンサントに反対する国際行動日にしよう
ビア・カンペシーナは9月29日、「10月16日をアグリビジネスおよびモンサントに反対する国際行動日にしよう」との呼びかけ文を発表しました。以下、要旨を紹介します。
スペースマーク 本の紹介/後藤光蔵著 暮らしのなかの食と農シリーズ「都市農業」
筑波書房ブックレット『暮らしのなかの食と農』シリーズから、「都市農業」が刊行されました。筆者は、都市農業の専門家、武蔵大学助教授の後藤光蔵さんです。後藤さんはまた、東京都の農林・漁業振興対策審議会委員、東京都の「都民の暮らしが潤う東京農業推進協議会」委員などを務めています。
スペースマーク 農業に目と鼻をつけてください
いつもならコンバインのエンジン音が響く山形・庄内平野も、あの夏の晴天続きが恨めしいほど、収穫の秋を迎えての雨続き…。降りしきる雨に倒伏した稲も散見され、猛暑の影響とあわせて品質低下も心配で、農民の心は農協の概算金の大幅下落とともにすさんでいます。
旧藤島町で町議会議長も務められた太田榮市さんが、内閣改造で新しく農水大臣になった鹿野道彦氏(山形1区選出)にあてて、自分の思いをはがきに書いて出したというので、庄内農民連の元事務局員・青山崇さんの案内で、今の農政への思いについて話を聞きに自宅へ伺いました。
スペースマーク この人
茶畑農コン(静岡・藤枝)の東京側主催者 居酒屋「たまにはTSUKIでも眺めましょ」(東京・池袋)オーナー 高坂 勝(こうさか まさる)さん(40)
スペースマーク 案山子(かかし)の独り言
「米つくってメシくえない、怒りの決起集会」に参加し、たいへん感動しました。新潟の青年の「米価が下がり米が赤くなると、農民が青くなる」という話には、涙が流れそうになりました。
スペースマーク 旬の味
稲刈りが9月中旬から始まったが、秋雨前線が停滞して、なかなか終わりが見えてこない。戦後、中秋の名月の時に水害に襲われたと聞くと、夏の異常な高温多湿とあわせて、やはり異常気象なのだろう

2010年10月4日(第943号)

スペースマーク 怒り爆発 今こそ百姓一揆だAPEC(アジア太平洋経済協力会議)対抗市民行動へ
下落に歯止めがかからない米価。新米の価格にも連動し、JAの概算金(仮渡し金)は軒並み1俵60キロあたり1万円以下の水準です。こうした事態は、生産費を大幅に下回る低米価に苦しんできた農家の経営と暮らしを直撃しています。
スペースマーク 農水省/「GMナタネに問題なし」自生調査の結果を発表
農水省はこのほど、輸入されて、こぼれ落ちた遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生調査の結果を発表しました。それによれば、「遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類(セイヨウナタネ、カラシナ及び在来ナタネ)を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡(ひろ)がったりする可能性が極めて低い」と結論づけています。「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の天笠啓祐代表に、農水省の調査結果をどうみるのか聞きました。
スペースマーク 農民連 築地市場の労組(東中労)と懇談
農民連は9月15日、東京・築地市場内にある全労連・全国一般東京地本・東京中央市場労働組合(東中労)事務所を訪れ、食料をめぐる生産・流通・販売の分野で進行している問題点について、懇談と意見交換を行いました。
スペースマーク 意見書「米価暴落に歯止めを」“再生産できる米価の実現を” 奈義町議会も請願可決
大分農民連は、県議会議長あてに、政府が年産にかかわらず40万トン程度の米の買い入れを緊急に行うことや、ミニマムアクセス米(輸入米)を根本から再検討することなどを求めて、「米価の大暴落に歯止めをかけ、需給と価格の安定を求める請願」を提出しました。
スペースマーク 農のこころ
案山子(かかし)抱き愚直一本足を抜く
スペースマーク 会場は笑顔でいっぱい
第32回わらび母親大会が8月29日、埼玉県蕨市で開催されました。蕨市は市域面積が全国一狭く、人口密度がもっとも高い市として知られているところです。今年は昨年に引き続き「食」をテーマに交流を深めました。
スペースマーク 本の紹介/富山和子著 水と緑と土
本書の初版が刊行されたのは1974年。「日本の米カレンダー」で知られる富山さんの、自然と人間をめぐる最初の著作ですが、私たちに投げかけられる問いは、今日に至ってもその新しさを失わないばかりか、いよいよ切実です。
スペースマーク 合併しないでがんばる農協 地域に密着した活動に全力
「協同組合原則と農協のあり方を考える研究会」が、9月13、14の両日、鹿児島県鹿屋市のJA肝付吾平町で開催されました。日販連(日本販売農協連合会)が主催し、農民連などが協賛して開かれたこの研究会には、九州各県や東北・関東などから、農家・組合員を主人公とする農協をめざして自主的運営に努力している農協の組合長などが参加しました。
スペースマーク 元気な農業、元気な地域づくりへ
創立62年を迎えたJA肝付吾平町は、肝付吾平町が市町村合併で鹿屋市に統合したあとも、農協の「広域合併」に抗して、地域住民の要望にこたえようと精力的な取り組みを進めています。
スペースマーク 学校給食歴史館(埼玉・北本市)を訪ねて
埼玉県の学校給食に食材を供給している学校給食会が今年4月、学校給食歴史館をオープンしました。
スペースマーク 旬の味
今年の稲刈りは暑かった。米の出来は、同じ地域でも生産者やほ場によって、平年より良かったところと悪かったところと差が出たようだ。良くても悪くても収穫はうれしいものだが、この米価にはがっかりだ
ライン

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2010, 農民運動全国連合会