韓国農民ものづくり 仲間ふやし
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この事業は、合計で22か所のダムや堰を造って川底の砂を浚渫(しゅんせつ)し、船が行き来できるようにするという、総予算22兆ウォン(約1兆6000億円)にも上る超大型公共事業です。工事期間はたった2年間で、現在工事はたけなわ、来年には終わる予定です。
サンジュ農民会のイ・クッチンさんに案内され、市内を流れるナクトン河(ガン)の工事を視察しましたが、流れはせきとめられて水は茶色くよどみ、豊かだったという湿地の生態系は見る影もありませんでした。
せきとめられ、無残な姿で川底をさらすナクトン河(ガン) |
さらに問題なのは、浚渫した川砂が周囲の農地に捨てられ、広大な農地がつぶされていることです。水田だけでなく、畑も減り、野菜価格暴騰の原因の一つにもなっているといいます。
この事業は、土建業界出身のイ・ミョンバク大統領が、選挙時の公約で掲げながら国民世論の反対で断念に追い込まれた「韓半島大運河構想」を、グリーン・ニューディール政策と銘打って焼き直したものですが、現実には取り返しのつかない環境と農地の破壊が行われています。
KWPAは在来種を守る運動を大切にしています。この運動が持続可能な農業を実現し、食糧主権を確立する大切な取り組みとして位置づけられていて、学ぶことの多い交流会でした。
今回学んだことを広げ、女性部の活動にも生かしていこうと思います。
東学農民革命のたたかいには感動し、涙が出る思いでした。KPLスタッフ、カク・キルジャさんの「どこの国にも歴史があり、そうした歴史を経て今日がある。KPLは東学農民革命の精神を引き継いで運動している」という言葉も印象的でした。
[2010年10月]
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