「農民」記事データベース20101025-946-09

韓国農民

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運動も暮らしも元気(2/4)

農民連代表団の韓国訪問

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リンゴの作り方 日本に学ぶ

オクサン農民会異常気象で「在来種」困難

 「“味見してみませんか。おいしかったら買ってください”と地道に販路を開拓し、今では売れっ子になりました」と笑顔で話すのは、大リンゴ生産地帯である慶尚北道のオクサン農民会の皆さんです。発足して7年目を迎えた今では、20キロ箱で1万ケースを販売しており、3年前には、市の補助金にも助けられ、冷蔵庫や選果場を備えた倉庫を建てました。リンゴの品種は90%が「ふじ」で、日本の栽培技術が取り入れられているといいます。

 「リンゴの産直が軌道に乗り、仲間も増えて、自信をもっている。農業をするために故郷に帰ってきた会員や、子どもが生まれた会員も多い。仲間が増えれば、私たちの運動の力ももっと大きくできる」と、きわめて前向きです。

 農民連の代表団が驚いたのは、迎えてくれた10人ほどの会員全員が、FTA反対といった政治運動のなかで一度は警察に拘束された経験の持ち主だということでした。「私たちはリンゴの作り方は日本から学んだ。デモの仕方は、私たちが教えましょう」という冗談も飛び出し、懇談が盛り上がりました。

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オクサン農民会の会員の畑を見学。在来品種のりんごを食べくらべ

 色づき始めたリンゴ園を見せてもらい、とてもおいしい在来品種のリンゴを食べましたが、近年は韓国でも気候が変わり、在来品種が作りにくくなったということでした。


仲間を増やしてレストラン開業

ニンニク生産組合

 イソン農民会の会員で作るニンニク生産組合の始まりは、ガソリンスタンド。その隣に3カ月前に開業したばかりというニンニク料理の大きなレストランがあり、そこでニンニク料理のフルコースをいただきながら、話しを聞きました。

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ニンニクレストランには、水田とニンニクの二毛作だった昔のこの地域の農業の様子がジオラマで再現されていました

 最初は農作業用の燃料を共同購入する50人ほどの農民会でしたが、組織を大きくすることで事業も運動も広げようと、仲間を300人に増やし、7か月の準備期間で、このレストランの開業に至りました。「たくさん稼いで、運動も暮らしも元気になりましょう!」という組合長さんのあいさつは、とても明るい勢いのあるものでした。

(新聞「農民」2010.10.25付)
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2010年10月

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