「農民」記事データベース20060109-714-11

世界の仲間と一体で熱い連帯・共感

日本代表団香港の8日間

関連/国際色豊か、沿道から声援
  /1万人の大デモ
  /海外の農民運動活動家と意見交す
  /「食糧主権」でシンポ
  /各国の農村女性と活発な交流
  /“グッド・パフォーマンス”


各国の農村女性と活発な交流

農民連女性部も壇上に

 HKAGJの女性たちも海外代表との交流などに活躍しています。

 十四日は、農民連女性部のメンバーが中心になって、アジア・太平洋地域の農村女性たちの集いに参加。茨城・県南農民組合の市川和子さんは「WTOの十年間は一部の輸出国と多国籍アグリビジネスのものだった」とのべ、「希望とたたかいをグローバル化しましょう」と訴えました。

 女性部のメンバーは「故郷(ふるさと)」の歌声を響かせた後、インドで有機農業やごみゼロ運動に取り組んでいるウシャさんと交流。木工品で食器を作る地産地消の取り組みについて聞きました。

 十五日には、ビア・カンペシーナ主催の集会とデモに参加。韓国、フィリピン、タイ、中国などの女性たちの発言に続いて、名古屋市で米とトマトを作っている野田幸子さんが壇上でスピーチ。

 「世界中の農業女性が同じ思いであることを確信しました。あなたの願いは私の願い、私の願いはあなたの願い。考えはグローバルに、行動はローカルに。出て行け、WTO」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手が返ってきました。

 集会後は、白の上着、黒のズボンに身を包み、各国の掛け声に合わせ、行進しました。静岡県藤枝市の杵塚民子さんは「いろんな国で共通の問題を抱えているのがよくわかりました。世界の人と手を取り合って、問題に立ち向かっていかなければ」と話していました。


“グッド・パフォーマンス”

日本の寸劇、歌・踊りに拍手

 各国代表による文化交流でHKAGJは、フォークシンガー、笠木透さんの歌「水田」の音楽に合わせて、踊りと歌を披露しました。

 舞台は、悪の元凶、WTOとブッシュ米大統領が、世界の農民にやっつけられ、農民たちが稲刈り、収穫の喜びや誇りを表現するという設定。

 フィリピンの女性、エスター・マリアーノさんは「グッド・パフォーマンス。日本人がWTOに反対していることが、よく伝わってきました。WTOを追い出す希望がみえました」と賞賛。アメリカから来たマッティ・ラフォンテーヌさんは「WTOとブッシュが初めにでてきたのがおもしろかった」と話していました。

(新聞「農民」2006.1.2・9付)
ライン

2006年1月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会