「農民」記事データベース20160502-1212-11

遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…
コーンスナック菓子などからGMを検出
(3/4)

関連/遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…コーンスナック菓子などからGMを検出(1/4)
  /遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…コーンスナック菓子などからGMを検出(2/4)
  /遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…コーンスナック菓子などからGMを検出(3/4)
  /遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…コーンスナック菓子などからGMを検出(4/4)
  /実の成る日が待ち遠しい…


農薬種類の大幅増に対応する
新機器導入の募金を訴えます

 2013年にインドネシア・ジャカルタで開催された国際農民組織ビア・カンペシーナの国際会議で、アルゼンチンの代表から、「遺伝子組み換え(GM)大豆の栽培地域で除草剤ラウンドアップの空中散布によって、8割を超える母親の母乳からラウンドアップの成分グリホサートが検出された」という報告がありました。

 こうして栽培されているGM大豆やトウモロコシの加工食品が多く出回っていますが、それを確認するうえで表示は不可欠です。しかし、日本では、5%までの混入ならば「遺伝子組み換え不使用」と表示できます。

 ところが、この混入率を検査しているという情報は聞いたことがありません。さらに、遺伝子組み換えの原料やそれを使った加工食品の残留農薬分析が行われている情報もないことから、グリホサートの残留農薬基準を調べて驚きました。

画像  別表のように1999年10月1日※1、厚労省は農薬残留基準を変えました。

 一方、グリホサートについて、15年3月、WHO(世界保健機関)の外部組織、国際がん研究機関は「人に対しておそらく発がん性がある」と定義するグループ2Aに指定を引き上げました。

 アメリカやフランスで相次いで出された「生分解性できれいな土壌を残す」という広告は「虚偽広告」とする判決など、グリホサートに対する安全性への疑問が高まっています。

 農民連食品分析センターへの新機器導入とあわせた、グリホサートの分析運動を、多くの女性・消費者団体と共同で取り組むことが重要になっています。

 引き続き、大幅に農薬検査の対応種類が増える新機器、高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)導入のための募金へのご協力をお願いいたします。

 分析機器導入募金振込先
 郵便振替口座
 口座番号 00160―6―773542
 加入者名 農民運動全国連合会分析センター


【訂正】 5月16日号にて、以下の訂正がありました。
 5月2・9日付(1212号)5面の「農薬種類の大幅増に対応する新機器導入の募金を訴えます」の記事と表で、厚労省が農薬残留基準を変えたのは、2009年10月1日ではなく、1999年10月1日※1の誤りでした。
 2016年5月23日、訂正しました。

(新聞「農民」2016.5.2付)
ライン

2016年5月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2016, 農民運動全国連合会