「農民」記事データベース20160502-1212-09

遺伝子組み換え(GM)不使用のはずが…
コーンスナック菓子などからGMを検出
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26商品調べて7商品に
“GMでない”表示のものばかり

農民連食品分析センターが調査

 子どもたちがよく食べるコーンスナック菓子などの原料から遺伝子組み換え(GM)トウモロコシが検出されました。表示は「遺伝子組換えでない」となっているにもかかわらずです。

 国内のGM農産物流通の実態を探るため、農民連食品分析センターが行った調査で明らかになりました。

 検出されても義務違反でない

 検査は表示義務のある8作物の一つであるトウモロコシの加工品について行いました。トウモロコシはコーンスナック菓子やコーンスターチのほか、コーンフラワーを原料とするもの、コーングリッツを原料とするものなど9品目が表示義務の対象となります。

 今回はスナック菓子17種類と、ホールコーンなどの缶詰、パウチコーン3種類、シリアル2種類、コーンポタージュなどスープ類2種など計26商品を対象に実施。PCR法による増幅後、組み換えによる遺伝子配列の検出を行いました。結果は7商品でGMトウモロコシの遺伝子を検出しました。

 結果を見るうえで注意すべきなのは、「検出=義務違反」ではないということです。消費者の運動で2001年にGM食品の表示が義務化されましたが、重量比で5%未満か使用量の上位4位以下であれば表示義務はありません。今回の結果はあくまで混入があったことだけを示しています。

 7商品中5つに複数遺伝子検出

 今回検出された遺伝子は次の4種類です。

 GA21 モンサント社製のラウンドアップ(成分名グリホサート)をかけても枯れない(耐性)遺伝子

 Bt11 シンジェンタ社製の害虫抵抗性+バスタ(成分名グルホシネート)耐性遺伝子

 T25 バイエルクロップサイエンス社製のバスタ耐性遺伝子

 MON810 モンサント社製の害虫抵抗性+ラウンドアップ耐性+ラウンドアップ分解性遺伝子

 7商品中5つで複数の遺伝子が検出されています。食品分析センターでは1999年11月にもコーンスナックなど7種類からGMトウモロコシを検出していましたが、またの検出となりました。

(新聞「農民」2016.5.2付)
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2016年5月

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