国会決議・自民公約違反の
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11月の選挙では、こういう候補者の中から次期大統領が選ばれる可能性が濃厚です。安倍自民党のように「TPP断固反対、ウソつかない自民党」という公約を投げ捨てないかぎり、次期大統領のもとでTPPが「ゴミ箱」行きになることは必至です。
安倍首相が主催した「国際金融経済分析会合」(3月16日)で発言したノーベル賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ氏は「TPPは悪い貿易協定であるというコンセンサスが広がりつつあり、アメリカ議会で批准されない」と断言しています。
こういう厳しい批判の前に、アメリカ政府が議会にTPP承認法案をいつ提出するのか、そのメドすら立っていません。
TPP推進の最右翼である在日米国商工会議所会頭は「大統領選中の承認は難しい。共和党の説得がうまくいけば、オバマ大統領が今年、議会にTPP承認法案を提出できる可能性はある」と述べ、年内批准どころか、年内の承認法案提出のメドすら立っていないことを認めています。
また、甘利明TPP担当相(当時)とフロマン米通商代表の会談は、時には“不眠不休”で24回に及び、牛肉・豚肉関税の大幅引き下げや米の「アメリカ枠」の設定など、重大な国益売り渡しが行われました。
しかし、政府は「会談の記録は作成していない」「論点等について整理した文書はあるが、提出できない」などと、徹底的な情報隠しをしています。
「記録がない」というのも信じがたい話ですが、かりにそうだとすれば、甘利氏と対策本部の幹部職員に証言させなければなりません。
ところが、甘利氏は献金疑惑で辞任した後、「睡眠障害」とやらで、休眠・雲隠れ。
幹部職員のトップ、鶴岡首席交渉官はイギリス大使への「栄転」で、これまた雲隠れ。
自民党農林議員は「交渉の経過を何も知らず、おまけに不用意な失言がお得意の石原伸晃TPP担当相では立ち往生するのが目に見えている」と不安を語っています(日刊ゲンダイ、3月31日)。
加えて、衆議院TPP特別委員会の委員長は、重要農産物関連業界などからの献金疑惑まみれで農水大臣を辞任した西川公也氏。甘利前TPP担当相に次いで交渉=国益売り渡しに関与してきた人物でもあります。
ところが、石原TPP担当相は「日本が率先して動き、発効に向けての雰囲気をつくっていく」と、今国会での批准をあくまでも強行する構えを見せています。
冗談ではありません! 交渉に最後に参加した日本が、アメリカのメドも立っていないのに、最初にTPPを承認するなどもってのほか。
加えて情報隠し、密約の全貌を最も知る人物の雲隠れ、「何も知らない大臣」……。こんな暗やみ審議の末に批准強行など許されません。
[2016年4月]
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