「農民」記事データベース20160411-1209-08

国会決議・自民公約違反の
TPP批准阻止
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誰がどこからみても
二重の国会決議違反

 TPPは、「聖域5品目」といわれた米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の重要農産物の3割で、それ以外の品目では98%で関税をゼロにします。これだけでもWTO(世界貿易機関)協定や、日豪FTA(自由貿易協定)をはるかに上回る史上最悪の農業破壊協定です。

 政府は「国会決議の趣旨に沿っている」と強弁していますが、こんな言い訳は通用しません。

 国会決議が求めたのは、重要5品目は関税撤廃・削減の対象から「除外」することであり、これが「確保されないと判断した場合は、(交渉からの)脱退も辞さない」ことでした。

 2013年まで農水省交渉官を務めた明治大学の作山巧准教授が本紙に語ったように「除外」は「一切の市場開放をしない」という意味であり、「国会決議は守られていない」ことは明白です(1、3面)

 しかも、現在の合意内容が国会決議違反であるのに加え、仮にTPP協定が発効し、底無し沼の再交渉に入れば、関税全廃に突き進みます。二重の国会決議違反です。

 自民党は12年の総選挙で「TPP断固反対、ウソつかない自民党」というポスターを張り出しましたが、今度は「TPP断固推進、大ウソつきの自民党」というポスターを張り出すべきです。

(新聞「農民」2016.4.11付)
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2016年4月

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