たたかいと希望を グローバル化しよう(2/3)
ビア・カンペシーナ第5回国際総会
モザンビーク大統領あいさつ
ボリビア大統領はメッセージ
総会ではモザンビークのアルマンド・ゲブーザ大統領があいさつしました。
同大統領は「小規模農民は発展途上国経済のバックボーンである」と切り出し、さらに「われわれは、どんな新自由主義的挑戦もはね返すことができる力を持っているし、教育と健康サービスを充実させ、その力を強くしなければならない」と強調し、大きな拍手に包まれました。
また、ボリビアのエボ・モラレス大統領は「ビア・カンペシーナ創立メンバーの一人として、母なる地球を守り、現在の危機を打開するために活動していることに熱烈な連帯を表明する。植民地主義と多国籍企業支配に反対するボリビア革命推進に全力をあげる」とのメッセージを寄せました。
「若い国」モザンビーク
総会の会場になったのは、モザンビーク民族解放戦線(フレリモ)の中央党学校。モザンビークの独立は1975年、“アフリカの年”といわれ、民族独立が相次いだ1960年の15年後にポルトガルからの独立を達成しました。フレリモは民族独立の推進役になった組織で、現在は政党になっています。
独立後、1992年まで、アパルトヘイト政策をとっていた南アフリカとローデシアの白人政権が支援する反独立勢力との内戦に突入し、本来の意味で国民のための政策を実施できるようになったのは十数年前から。
その意味では、まだまだ若い国といってよく、「最貧国」の一つに数えられますが、これは独立戦争と内戦の被害の大きさを示しているといってよいでしょう。
残念ながら農村部を訪ねることはできませんでしたが、首都マプトと隣接するマトーラ市の一部を歩いたかぎりでは、南アジアのようなスラムも物ごいする子どもたちの姿も見かけることはなく、質素ではありますが豊かささえ感じました。
(新聞「農民」2008.11.17付)
|