「農民」記事データベース20030811-598-09

安全でおいしい

国産小麦をもっと食卓に

自給率なんと11%だって

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学校給食のパンは安全な国産を

新婦人中央常任委員 安達絹恵

 「食の安全は子育ての基本。子どもたちの学校給食パンに、国内産の安全な小麦粉を使用してほしい」と、新婦人はこの秋、国や自治体にむけて全国で運動を展開していきます。

 日本の穀物自給率は、わずか二八%。学校給食用小麦粉の多くは、外国産に頼っているのが現状です。しかし輸入小麦粉のモニタリング検査はたった三十五件で、そのうち十八件から残留農薬が検出されています。

 「安全な国内産小麦粉の使用を増やしていくことは、子どもの健康にとって重要。そのために国庫補助を」と七月二十五日、農水省に対して概算要求行動を行いました。

 「埼玉県産小麦を使用した『さきたまロール』は普通のパンより十円高く、食べられる回数が少ない。ぜひ国が補助してほしい」「千葉では、県産小麦粉を三〇%使用しているが、何よりも食事は安全・安心が大切。国内産一〇〇%にしてほしい」と、各地の参加者が訴えます。これに対して担当者は、給食パンに国内産小麦粉を使用する自治体が増えていることを認め、「とりくみ事例を毎年調査して現場に知らせている。また技術開発の予算をつけている」と回答しました。

 しかし一方で、「財務省と協議して予算を獲得するが、米と小麦粉の両方に補助するのは難しい」と担当者。私たちは重ねて「給食ひとつとっても国の責任は大きい。子どもの食の安全を第一に」と強く求めました。

(新聞「農民」2003.8.11付)
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2003年8月

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