「農民」記事データベース20030106-569-08

4市町村長から

新年 連帯のメッセージ(4/4)

関連/秋田県湯沢市長 鈴木俊夫
   兵庫県福崎町長 嶋田正義
   長野県栄村長 高橋彦芳
   長野県木曽福島町長 田中勝己


長野県木曽福島町長

田中 勝己

 新年明けましておめでとうございます。

 二十一世紀を明るい世紀にしたいとの国民の願いをよそに、年とともに悪い方に悪い方にと転がって行きます。

 いま世界は、イラク、北朝鮮などで一触即発の戦争の危機が進行しつつあります。アメリカのとんでもない覇権主義が原因です。

 国内でも、バブル崩壊後十二年経つのに、まだ底の見えない階段を下がり続けています。小泉内閣になって一年八カ月、この間だけで株価は四〇%下落、企業倒産は三万六千件、失業者は十七万人も増えました。自民党はじめ政府も、万策尽きて処方箋を失っています。そのうえ「米政策改革大綱」まで発表して、日本農業に最期のとどめを刺そうとしているように見えます。

 地方自治体にも嵐が吹き寄せています。地方交付税が大幅に減額(当町で平成十三年度五・三%、十四年六・九%減)され、もう削りようがないぎりぎりの状態に追い込まれております。追いたてられて、止む無く合併に進んで行きます。

 これで小泉内閣支持率五〇%というから、ビックリです。「何でぇ?」と国民に問い返したい。

 「雨にも負けず、風にも負けず……」自分に言い聞かせながら、今年も頑張りたいと思います。

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(新聞「農民」2003.1.6付)
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2003年1月

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