「農民」記事データベース20030106-569-06

4市町村長から

新年 連帯のメッセージ(2/4)

関連/秋田県湯沢市長 鈴木俊夫
   兵庫県福崎町長 嶋田正義
   長野県栄村長 高橋彦芳
   長野県木曽福島町長 田中勝己


兵庫県福崎町長

嶋田 正義

 新年あけましておめでとうございます。

 今年も、美しい日本の自然と日本農業を守るために連帯してがんばりましょう。

 いま全国の町村で共通の課題となているのは合併問題です。昨年十一月に全国町村長大会がありましたが、「切り捨てるな小規模市町村」「強制するな町村合併」との鉢巻をしての大会は、これまでに経験したことのないエネルギーを感じました。

 いま出ている合併論は、住民の要求からではなく、アメリカ発、大企業発の合併論との思いがあります。なぜなら、お金がないから合併をして地方にまわすお金を節約するのだといいながら、憲法に違反する軍事費を削ろうとしませんし、大企業には兆単位で公的支援をしようとしているからです。

 地方交付金を減らせば、山や田を守っている人々の生活は苦しくなります。その人々の生活が苦しくなれば山を離れる人が増えるはずです。人がいなくなった地方の山や田は荒廃し、人間にとって必要な水と空気を守ることすらできなくなります。

 食糧を自給できなくなった国は亡びるといわれています。ますます農民連の果たす役割は大きくなっています。期待しています。

(新聞「農民」2003.1.6付)
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2003年1月

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