「農民」記事データベース20020513-538-05

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野菜の大暴落――実態知らせよう

北海道 井上 勤

 「野菜価格―この大暴落は何だ!」の記事(4月8日付)を読んで思いました。野菜の生産者価格と消費者価格のあまりにも大きな違いにびっくりしました。これでは農業は消滅してしまいます。これは日本の将来に赤信号が灯されているといっていいでしょう。この事態を多くのみなさんに知らせ、フランスなどにも学んで、草の根から改革しなければと思いました。

安心・安全な食材の提供を

岩手県 千葉禎子

 食材の偽装の数々。何を信用して毎日の食生活を送ればいいのか、頭の中がクルクルまわっていく気さえします。一日も早く経済の効率や消費者の安全を無視してまで利潤を優先させる体制が改まってほしいです。日本の農業を守ってくれる農民連さん、安全な野菜、米をがんばって作って!

「顔の見える」農産物を台所へ

千葉県 小野洋子

 「輸入ショウガが全農ちばのブランドで」の記事(3月18日付)を読みました。ショウガを輸入したA商事は、うちの近所の会社だとピンときました。産地を偽る農畜産物がどんどん市場に出回ると、いったい何を信じればいいのかと思ってしまいます。「顔の見える」農産物を台所へのとりくみを一層強める時だと思っています。

産直BOX 五つの効能

滋賀県 馬場美代子

 牛肉、豚肉、鶏肉―産地の偽装が大問題になっていますが、野菜も心配です。本当に安心、安全な産直食品が安心して生産できる体制(価格保証や輸入制限等々)をつくっていかなければなりませんね。非農家ほど切実に願いながら、産直BOXを利用しています。二人家族ですが、産直BOX五つの効能=▼安心・安全・安定▼量 が多いので無理してでも野菜中心になる▼きらいなものでも食べる(工夫して料理する)▼手間・ひまをかけて作る▼季節を感じることができる。

日本はいま何をより所に

大阪府 吉倉外喜子

 「農の考古学」シリーズを興味深く読んでいます。岡山出身の友人が昔、どこの農家も暑い真夏に手のかかるイ草刈りをしていたと話していたのを思い出しました。友人は岡山県の調査・研究に携わり、縄文時代に食糧としての米作りが行われていたのではというロマンのある話でした。米のルーツと今日の水田の姿の変化に改めて考えさせられます。都市のビルに囲まれた一枚田の畦に咲く雑草などを見ると、農耕民族からいま日本は何を拠り所に生きようとしているのか、心が痛みます。

(新聞「農民」2002.5.13付)
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2002年5月

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