「農民」記事データベース20230424-1550-11

廃止するな!保険証 強制やめよ!
マイナンバーカード
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憲法違反
保険証廃止は国民皆保険制度を破壊

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市民の運動で撤回勝ちとる

子ども達への平等な教育・保育を求める実行委員会
共同代表 松下 香さん
寄稿

岡山備前市
「マイナカード取得」を条件に
保育料・給食費を無償化

 マイナンバーカードの取得を保育料や給食費など無償化の条件に決めていた岡山県備前市が4月5日、急きょ方針転換をし、カード取得を条件から除外することにしました。私たちの活動の大きな勝利です。

 昨年12月16日、備前市教育委員会から保護者あてにマイナンバーカードがあれば給食費・学用品費・保育料を免除し、なければ納付という文書が出されました。これは差別だと憤りを感じた市民団体と保護者は1月15日、市民グループ「子ども達への平等な教育・保育を求める実行委員会」を立ち上げ、カードの有無に関わらず無償にするようにと署名活動を始めました。

 署名を集めるためにオンライン署名のページを開設したり、岡山県下の新日本婦人の会に呼びかけたり、知り合いや地域に出かけて戸別訪問もしたりしました。2カ月の署名活動で人口の1・5倍以上の5万795人分を集めることができました。

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市に署名を手渡す松下共同代表(左)=3月22日、備前市役所

 署名がこのようにたくさん集まった一番の理由は、カードの有無で差別するのはおかしいと皆さんが感じたからだと思います。また、マスコミの力が大きかったと思います。署名提出時や吉村武司市長の記者会見後、マスコミの取材を受け、テレビや新聞で広く私たちの活動を知ってもらうことができ、問題の本質を捉えた報道をきちんとしてくれました。おかげで市民の声もだんだん変わってきました。

カードの有無で差別を
許さないたたかいの勝利

 3月23日、市の3月議会最終日の採決は8対7で可決されましたが、1人が反対側についてくれました。この方の態度を変えたのは私たちの運動、市民の声だと思いました。市長は全国の広がる反対の世論の前に、ついに撤回を表明しました。

 私たち実行委員はこの度の団結と行動、運動の広がりに確信をもち、専門の方々から助言をいただきながら今後も運動を続けていく決意です。

(新聞「農民」2023.4.24付)
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2023年4月

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