種子を企業に明け渡す
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現在登録品種の「べにはるか」をメーンにした生産に必要な苗は、10万本を超えます。
苗の確保は、毎年1本40円前後のウイルスフリー苗を2000本購入し、苗を生産するための種芋を育て、翌春、苗床に選別した種芋を伏せこみ苗を育てます。
サツマイモの伏せ込み作業 |
1カ月ほどして30センチメートルくらいに伸びた苗を、太さや生育の勢いなどをそろえて切り取り、畑に植え付けます。
10万本を超える苗を、自家増殖でなく、すべて購入するとなるとコストは、現在の3倍くらいになります。
問題はコストだけでなく、植え付けの作業が業者任せになるうえに、品質の安定した苗が届くのかどうかも不安になります。また、みんなが業者から購入することになると、安定的に供給されるかどうかも心配です。
作業面や品質・供給体制などの不安を考えると、許諾料を払って自家増殖を選択せざるをえないかとも考えますが、許諾料がどのくらいになるのかが不安です。
サツマイモ生産の基本は、しっかりした苗を自分で育てることだと思います。農民が培ってきた生産技術を奪う「自家増殖の原則禁止」を盛り込んだ種苗法改定案は、廃案にすべきです。
臨時国会ではすぐに審議入りし、11月中旬までに採決という日程が予想されます。1次集約を10月末日まで、2次集約を11月15日までとします。農民連本部まで郵送でお送りください。ファクスやメールでは無効になってしまいます。
国会請願署名ですので、フルネーム、自筆でお願いします。
署名用紙は、農民連ホームページからもダウンロードできます。希望者には、郵送で送ります。
[2020年10月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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