「農民」記事データベース20181022-1332-08

許すな!日本農業と主権を売り渡す
日米FTA交渉
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新語でごまかすいつもの脆弁

元全国農業協同組合中央会副会長 村上光雄さん

画像  日米首脳会談で、「物品貿易協定」(TAG)なる交渉を今後始めると報道されましたが、何ですか、これは。実質的にFTAと何も変わりません。新語で格好つけて、ごまかしており、いつもの詭弁にすぎません。

 しかも安倍首相が、TPP合意水準まで譲歩すると誓約したことは大問題です。トランプ大統領が、TPP水準を上回る譲歩を迫ってくるのは目に見えています。安倍首相がトランプ大統領に押し切られて敗北するのは明らかです。

 このままでは、ただでさえ低い食料自給率が38%からさらに低くなることになります。政府は、輸出を強調しますが、加工品がほとんどであり、輸出で農家所得がどれだけ増えたのか。ごまかしの政策はやめてほしい。自給率をもっと上げることこそが食料安全保障につながります。

 国民は、食と農がこれでいいのかを真剣に考え、国民的な大運動を起こすときです。食と農を守ることが、地域を守ることになり、ひいては日本を守ることになります。農協も、国民の理解を得るために、今こそ国民の運動に合流して立ち上がるときです。

(新聞「農民」2018.10.22付)
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2018年10月

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